ドイツ ナーエ地方のトップクラスワイナリー Dr. Crusius
ナーエ最小・最高の畑でリースリングの真髄を体現する生産者

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ワイナリーの歴史と哲学  ナーエのテロワール  アイテムと畑のご紹介

ワイナリーの歴史と哲学

■440年以上続く伝統と革新の物語

ドクター・クルジウスは、1576年にドイツ・ナーエ地方のトライゼン(Traisen)に設立された、ドイツ最古級の家族経営ワイナリーです。 創業以来、14世代にわたり同じ家族によって運営され、440年以上にわたるワイン造りの伝統を守り続けてきました。
特に1950年代においては、ハンス・ クルジウスが当時の農業とワイン生産の混合経営から、ワイン専業のワイナリーへと大胆な転換を果たしたことが、現在の成功の基礎となりました。
農地の規模は約8haから始まり、現在では約30ヘクタールまで拡大。
その70%がVDP.ERSTE LAGE(1級畑)およびVDP.GROSSE LAGE(特級畑)に分類されるなど、ナーエ地方のトップワイナリーとしての地位を確立しています。

■現当主ペーター・クルジウスの哲学

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現在の当主であるペーター・クルジウスは、歴史的遺産を尊重しつつも、「テロワールの純粋な表現と革新の精神」を掲げ、従来のワイン造りの常識に挑戦する姿勢を貫いています。
「毎年のヴィンテージは新たな挑戦であり、畑とワインが語る物語を最大限に引き出すことが私たちの使命です。」と語るペーターの信念は、ワインの味わいだけでなく、サステイナブルな農法や最新の醸造技術への積極的な取り組みにも表れています。
現在は、ガイゼンハイムで醸造学を学んだ娘のレベッカがケラーマイスター(醸造責任者)を務め、父の助言を受けながらその哲学をしっかりと引き継いでいます。
 

ナーエのテロワール

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■ナーエ地方が育む多様性と個性

ドクター・クルジウスのワインが世界的に評価される理由は、その卓越したテロワールの多様性にあります。
ナーエ地方は、モーゼルとラインガウの間に位置し、火山岩、石灰岩、粘土、ローム質など多様な土壌構成を持つことで知られています。
この多様な地質は、リースリングやピノ・ブランに複雑味とミネラル感を与え、ワインにユニークな個性をもたらします。
ドクター・クルジウスは、ナーエ地方の中でも特に恵まれたトライゼン周辺に位置する特級畑と1級畑を所有し、区画ごとの特徴を最大限に生かしたワイン造りを行っています。

 

アイテムと畑のご紹介


139
商品名
CRUSIUS SONNENFELS RIESLING TROCKEN
クルジウス ゾンネンフェルス リースリング トロッケン (SC)2018
番号
V139
ドイツ/ナーエ
クラス
クヴァリテーツヴァイン
品種
リースリング
リンゴやピーチを思わせるリッチな果実感と、赤い斑岩を含む粘土質土壌由来の繊細なミネラル感が美しく調和したリースリング。

自社畑で最も日照時間の長い区画(ゾンネン=日照・フェルス=岩)から収穫された平均樹齢15年のブドウを使用し、収量を40hl/haに制限することで果実味の凝縮感を実現。
10月上旬に厳しく選果を行い手摘み収穫。
その後、ステンレスタンクで16℃、18日間の低温発酵&熟成を経て、 フレッシュな酸とクリアな味わいが際立つ仕上がりに。

単独でも気軽に楽しめるバランスの取れた一本であり、食前酒としても、 軽めの料理とのペアリングにも最適なリースリングです。
 

2787
商品名
CRUSIUS VOM FELS TRAISEN RIESLING TROCKEN
クルジウス フォム フェルス トライゼン リースリング トロッケン 2022
番号
V2787
ドイツ/ナーエ
クラス
クヴァリテーツヴァイン
品種
リースリング
柑橘系のフレーバーが際立つ、フルーティでクリーンな味わいのリースリング。
トライゼン村の区画と、1級畑トライザー・ローテンフェルスのブレンドにより、シャープな酸味と豊かなミネラル感がバランス良く調和しています。
標高150m、南および南西向きの斜面で育つ平均樹齢25年のブドウを使用。
砂、小石、斑岩を含む粘土質土壌が、ワインに複雑さとフレッシュさを与えます。

10月中旬に手摘みで収穫されたブドウを、15〜17℃のステンレスタンクで6週間かけてゆっくりと発酵させることで、エレガントで繊細なアロマとバランスの取れた酸味を実現。
爽やかな酸とミネラル感が引き立つ、フードフレンドリーな1本です。
 

135
商品名
CRUSIUS TRAISER ROTENFELS RIESLING TROCKEN
クルジウス トライザー ローテンフェルス リースリング トロッケン2021
番号
V135
ドイツ/ナーエ
クラス
リースリング
品種
リースリング
柑橘や桃を思わせる華やかなアロマと、豊かなミネラル感と上品な酸味が絶妙に調和したエレガントなリースリング。

エアステ・ラーゲ(1級畑)の4ha区画、標高150mの南向き斜面に位置する斑岩質土壌から平均樹齢35年のブドウを使用。
収量は40hl/haに抑えられ、年間生産量はわずか3,000本。

10月後半に手摘みで収穫後、16℃のステンレスタンクで4週間かけた低温発酵により、アロマの純粋さと繊細な味わいを最大限に引き出しています。
フルーティな香りとミネラル感のバランスが際立つ、上質なテロワールを体現した1本です。
crusius4 トライザー・ローテンフェルス(Traiser Rotenfels)

● 面積:7ha
● 標高・向き:南向き急斜面
● 土壌:赤い火山岩(リオライト)
● 特徴:ナーエ地方最大級の火山岩斜面。地熱効果により夜間も暖かさが保たれ、糖度と酸味のバランスが絶妙なブドウが収穫されます。
● ワインのスタイル:ハーブやトロピカルフルーツのアロマと複雑なミネラル感を持ち、熟成によるさらなる深みを楽しめる長期熟成型リースリング。
 

130
商品名
CRUSIUS MUHLBERG G.G RIESLING TROCKEN
クルジウス ミュールベルク G.G リースリング トロッケン 2018
番号
V130
ドイツ/ナーエ
クラス
クヴァリテーツヴァイン
品種
リースリング
エレガントで複雑なアロマが魅力のリースリング。柑橘系やピーチを思わせる果実味に、クリアな酸と長くシャープな余韻が美しく溶け込んでいます。
使用されるブドウは、トライザー・ローテンフェルスの最上級区画「ミュールベルク」から収穫されます。
この区画は、VDPによる最高格付け【グローセ・ラーゲ(Grand Cruに相当)】を獲得しており、南向きの急斜面と赤い斑岩から成る火山性土壌が、豊かなミネラル感と骨格のあるワインを生み出します。
平均樹齢15年、収量わずか32hl/haに抑えたブドウを使用し、10月中旬に3〜5回もの選果を重ねた手摘み収穫を実施。
ステンレスタンクで16℃、2カ月間の低温発酵を行うことで、テロワールの個性と繊細なアロマを最大限に引き出しています。
「グローセス・ゲヴェックス(GG)」の称号を持つ、最高峰の辛口リースリングです。
crusius5 ミュールベルク(Muhlberg)

● 面積:3.05ha
● 標高・向き:南向き斜面
● 土壌:赤い火山岩(リオライト)
● 特徴:日照量の多い斜面で、豊かな果実味と高い酸度を兼ね備えたブドウが育つ。
● ワインのスタイル:柑橘や白桃のアロマ、骨格のある果実味、しっかりとした酸のバランスが魅力。
 

069
商品名
CRUSIUS STEINBERG G.G RIESLING TROCKEN
クルジウス シュタインベルク G.G リースリング トロッケン2020
番号
V069
ドイツ/ナーエ
クラス
クヴァリテーツヴァイン
品種
リースリング
レモンやピーチの豊かなアロマに、ミネラル感あふれるエレガントなニュアンスが調和した、洗練されたリースリング。
クリーミーで上質なストラクチャーが特徴で、心地よい塩味とキレイな酸が長く続く余韻を支えます。
若いうちから楽しめるのはもちろん、熟成によってさらなる深みを引き出せる一本です。

トライザー・ローテンフェルスのシュタインベルク区画から収穫され、グローセ・ラーゲに指定された特級畑。
標高150m、南西向きの急斜面に位置し、赤い斑岩から成る火山性土壌が、ミネラル感とストラクチャーに優れたワインを生み出します。
平均樹齢15年、収量35hl/ha、年産わずか1,200本の希少なワイン。
ステンレスタンクで発酵前果皮浸漬後、16℃で5週間の発酵を行い、「グローセス・ゲヴェクス(GG)」の称号を冠する辛口ワインの最高峰に仕上げました。
crusius6 シュタインベルク(Steinberg)

● 面積:1.85ha
● 標高・向き:標高250〜300mの南向き斜面(最大勾配50%)
● 土壌:火山性土壌と赤いポルフィリー(石英斑岩)
● 特徴:標高と土壌構成が、フィネスとバランスに優れたエレガントなスタイルを生み出します。
● ワインのスタイル:熟した柑橘類や白桃のアロマ、繊細な酸味とミネラル感が調和した、爽やかで上品なリースリング
 

2840
商品名
CRUSIUS BASTEI G.G RIESLING TROCKEN
クルジウス バスタイ G.G リースリング トロッケン2018
番号
V2840
ドイツ/ナーエ
クラス
クヴァリテーツヴァイン
品種
リースリング
ナーエ地方最小かつ最上級の特級畑「バスタイ」から生まれる、ミネラルリッチな極上のドイツリースリング。
ローテンフェルスと呼ばれる赤い断崖の麓に位置し、標高100mの南向き斜面と火山性土壌が、豊かなミネラル感と骨格のある味わいをもたらします。
平均樹齢45年、収量30hl/haのブドウを、10月下旬に手摘みで収穫し、ステンレスタンクと古樽で16℃の低温発酵を約6週間実施。

柑橘系のアロマとリッチな果実味、厚みのある味わいが特徴で、年産わずか1,000本のスペシャルな1本です。


crusius7 トライザー・バスタイ(Traiser Bastei)

● 面積:1.2ha(ナーエ地方最小の特級畑)
● 標高・向き:南向きの急峻な斜面
● 土壌:火山性岩盤
● 特徴:急斜面による完璧な水はけと日照条件により、ミネラル感と引き締まった酸を持つリースリングを生産。
● ワインのスタイル:レモンや青リンゴのフレッシュなアロマ、石灰的なミネラル感、長く持続する塩味を帯びた余韻が特徴。
 

【テロワールがもたらす唯一無二のスタイル】

これらの畑が提供する多様なミクロクリマと土壌構成により、ドクター・クルジウスは単一畑の個性を最大限に引き出すワイン造りを実現しています。
エレガンス、骨格、ミネラル感、酸のバランスが見事に融合したそのスタイルは、ドイツリースリングの頂点を体現しています。
今後も、ペーター・クルジウス博士のリーダーシップのもと、ナーエ地方の可能性を広げる新たな挑戦を続け、世界中のワイン愛好家を魅了し続けることでしょう。