アス・ラサスについて |
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1988年に認定されたDOリアス・バイシャスの設立メンバーであるワイナリー
リアス・バイシャスのサブリージョン「コンダード・ド・テア」のアルボ村にあります
ワイナリー名“AS LAXAS”は“THE ROCKS”岩という意味
このエリアの土壌がまさに岩(花崗岩)であることから命名されました
ワイナリーの目の前を流れるミーニョ川はポルトガルの国境になっており、対岸で生産されるヴィーニョヴェルデなどの微発泡から着想を得て、スパークリングなども製品化しています
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ワイナリーの歴史は古く1862年にまで遡りますが、シモン=フェーロ家が1975年に購入してからは当地区でも有数な生産者へと成長
現在では、2代目の4人兄弟がワイナリーを運営しています
働いているひとたちも皆、地元出身の方たち!
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彼らの家族の歴史、築いてきたもの、伝統を維持するためにワイン造りを続けていると、ルベン氏は語っておられました
実際に今でも毎日畑に出かけている、80代のお父様が、熱心にアス・ラサスやワイン造りにかける想いを話され、その姿も印象的でした
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<DOリアス・バイシャス サブゾーン コンダード・ド・テア> |
DOリアス・バイシャスは5つのサブゾーンがあり、特に重要なものは以下の3つです |
◎バル・ド・サルネス |
海の影響を大きく受ける。気温が高く、豊富な降水量だが花崗岩土壌で水はけが良い
海側でシトラス系の高い酸味と塩っぽさが特徴、生産量の7、8割を占める |
◎コンダード・ド・テア |
バル・ド・サルネスのさらに南に位置しており、内陸寄りで最も暑く、酸味が穏やかで厚みのあるボディのワインを生み出す
この地区は最高品質のアルバリーニョが生産される歴史の古いエリアで、最も伝統的なスタイルのワインが生産される |
◎オ・ロサル |
大西洋とミーニョ川沿いに位置しており、花崗岩質土壌の上記2つに比べ、ここだけシスト土壌由来のミネラリーで控えめな酸味のワインが生産される |
アス・ラサスのあるコンダード・ド・テアは大西洋から約50km離れた内陸に位置する為
海のエリアよりも雨が若干少なく、ブドウはより熟度が上がり
ワインはしっとりと落ち着いた酸味とテクスチャーを兼ね備えたクリーミーな味わいになります
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海側で年間降水量が1800mm、コンダード・ド・テアで年間1500mmほど
大西洋の影響を強く受けたテロワールを持っています |
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現在、DOリアス・バイシャス全体で130ワイナリーがあります
サブゾーン コンダード・ド・テアには30ワイナリー、アス・ラサスのあるアルボ村には8ワイナリー
昨今のスペイン北西部の白ワインブーム、アルバリーニョブームにより大手が進出してきており、ブドウがどんどん値上がりしてきているとのこと
特に2021年に著名なベガ・シシリアまでもがコンダード・ド・テアに進出したことの影響は大きいようです
実際アメリカ市場での売上は好調のようで、アス・ラサスとしても恩恵を受けているのとのことでした
また、温暖化の影響も大きく、収穫は過去10年に比べて3週間も早くなっているそう
驚いたことに、雨の多いこのエリアでも点滴灌漑システムがあるとのこと!
土壌は花崗岩の上に堆積した砂質が主
大西洋の影響でスペインでは最も雨の多い地域ですが、8月はほとんど雨が降らず、その時期のみ灌漑が必要となります
アルコール度数も1%以上あがってきており、かつては12.5%以下が当たり前だったのが
今は13.5%などになってきており、ワインの風味も大きく変化しています
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