ボルドーの真珠、カノン・フロンサックでブルゴーニュ的なワイン造りを実践!

CHATEAU LARIVEAU シャトー ラリヴォー

醸造家 ニコラ ダブディック  ボルドーの中のブルゴーニュ!?カノンフロンサック

4つのテロワール  単一品種へのこだわり  栽培・醸造

近年のヴィンテージ  取り扱いリスト

ブルギニオンの醸造家、ニコラ ダブディック

「僕の夢は、カノン・フロンサックでワインを造る事。カノン・フロンサックは、ボルドーで唯一、ブルゴーニュに似ている。
こんな小さな面積の中に、こんなにも多様なテロワールを持つアぺラシオンはボルドーでは他にない。ブルゴーニュの様に、単一品種で、テロワールを表現するワインを造ることが、カノンなら出来るのではないかと思う。」
ボルドーのワイナリーで活躍する醸造家ニコラ・ダブディックが、かねてからの夢だったカノン・フロンサックでワイン造りを始めたのは2009年でした。
青い目に金髪。ニコラは、生まれも育ちもブルゴーニュの本格的なブルギニオン(ブルゴーニュ人)の醸造家です。隣のボージョレで醸造を勉強した後、ブルゴーニュに限らず積極的にワイン造りの経験を重ねてきました。

ブルゴーニュではヴォーヌ・ロマネが本拠地のコンフュロン・コトティド、ボルドーではシャトー・ヨン・フィジャックを含めベルナール・ジェルマン家のドメーヌをエノログとして担当したりするなど、二十数年に渡ってボルドーの20軒以上のワイナリーでコンサルタントをしてきました。

ただし、ボルドーのビジネスマンにはならず、人柄はブルゴーニュの職人のまま。スーツよりジーンズ、商談よりテロワールの話、なにより呑むのが大好きで温かい人物です。おしゃれなシャトーやオフィスに溢れているボルドーでは、石造りの古い農家の納屋のような地下セラーで自家製生ハムをつまみながらワインが飲めるのは、シャトー・ラリヴォーの他にありません。スタッフもブルギニオンで、現在はヴォルネイ出身の従業員が働いています。



ニコラダブディック

ニコラ・ダブディック

ボルドーの中のブルゴーニュ、カノン フロンサック

サンテミリオンやポムロールから北西へ約5kmにあるフロンサックは、ドルドーニュ川とイル川に挟まれた三角形のワイン産地です。両川を見下ろすその土地は紀元前から高く評価され、ガリア人による市場やローマ人の寺院建設、フランク王国の国王シャルルマーニュによる築城など、時代を超えて戦略的な価値のある場所となりました。

ブドウ栽培の歴史も古く、今から2000年ほど前に最初のブドウが植えられましたが、中世以降にフロンサックの名声は高まり、18世紀にはフランス宮廷(ルイ14世)において非常に珍重されるなど、当時はサンテミリオンより高品質のワインとして有名でした。フィロキセラの被害によってブドウの木は全滅してしまい、その後長きにわたってサンテミリオンやポムロールの発展の陰になっていましたが、1990年代にようやく復活を果たし、フロンサックのワインは再び注目されるようになります。今では、そのコストパフォーマンスの高さを誰もが認めています。

フロンサックは穏やかな気候に恵まれています。雨量が程よく、斜面が多いため水はけもいい産地になります。
土壌は主に粘土石灰質から成ります。その土壌質を好むメルロ種は全栽培面積の80%を占め、フロンサックを代表する品種となりました。完熟したメルロは濃厚な色合いと厚みのあるボディ、赤果実と黒果実の複雑なアロマと柔らかくシルキーなタンニンを与えます。
栽培面積の15%に当たるカベルネフランはより晩熟な品種で、石灰や砂が比較的に多い区画を好みます。ワインにフレッシュさ、フィネスやスパイシーさを与え、しっかりしたストラクチャーや熟成ポテンシャルの高さなどもその魅力です。
カベルネソーヴィニョンは栽培面積の10%以下になります。
フロンサックのワインは、赤ワインソースのウナギ、アントルコート、鴨のコンフィ、カスレ、キノコのポワレやチーズのようなお料理によく合います。

フロンサックは7つの村で構成されていますが、AOCは「フロンサック」と「カノン・フロンサック」の2つのみです。
カノン・フロンサックは、フロンサックの中でも、南部の斜面に位置する畑のみがこのAOCを名乗る事が出来る特別なワイン産地。“カノン”は斜面と言う意味で、アぺラシオンの全てが斜面状になっており、東西南北全てにおいて日照があります。また、母岩にサンテミリオンから続く石灰質があり、約250haという非常に小さな面積に多様な土壌が混在するという、特殊なテロワールを形成しています。

このカノン・フロンサックはボルドーエリアの最も小さなアペラシオンのひとつで、生産者は40名、一人当たりの平均所有面積は僅か6haの、まさに真珠と言えるワイン産地なのです。


シャトー ラリヴォー

長年ボルドーで経験を積んできたニコラは、独立して自身のワイナリーで自分らしいワインを造る夢を持っていました。ブルゴーニュと同じく、単一品種を通してテロワールの多様性が表現されるワインを目指していたニコラにとって、このフロンサックはまさに理想の土地でした。
「ボルドーでは、小さな区画毎の特徴を活かしたワイン造りが出来てブルゴーニュに似ている土地は、カノン・フロンサックしかない!」
そう確信し、カノン・フロンサックの多様性を最大限に表現するグラン・ヴァンづくりを目指し、何年もかけて最適な畑を探し続けました。

1650年に建てられたシャトー・ラリヴォーは、大規模な改装をせず、近代的なセラーもない昔ながらの石造りのファームです。カビで真っ黒になった石壁の地下セラーに頭を低くして入ると、ボルドーのシャトーと言うよりブルゴーニュの歴史的なカーヴを訪問しているような気がします。
そして、その質素なシャトーには、ニコラが探し続けた理想的な畑がついていたのでした!

ラリヴォー
ラリヴォー
ラリヴォー

ニコラは、オーナーが退職して後継者がいなかったこのシャトーと畑を、フェルマージュ(借地小作契約)で借り受け、僅か6haの畑からワイン造りをスタートします。そして、偉大なヴィンテージの2009年に、晴れて自身のワインを初リリースする事が出来たのでした。

近年は新しい区画を取り入れて、栽培面積を14haまでに増やしました。畑は、台地から斜面とその麓まで含めて様々な向きにあり、カノン・フロンサックならではの多様性豊かなテロワールに恵まれています。ワインにフレッシュさを与える粘土質砂岩の南西向きの斜面からル・プチ・カノン・ド・ラリヴォー、フルーティなワインを生み出す川沿いのローム(粘土)質砂岩の区画からロゼ、またはパワーをもたらす台地の頂上部の赤色粘土質石灰岩土壌からはシャトー・ラリヴォーを造るなど、区画ごとにテロワールを意識しキュヴェを決めています。栽培面積が増えたと共に可能性も広がり、二コラによる新しい挑戦が始まりました。

<4つのテロワール>

@台地の頂上部:赤色粘土質石灰岩
→風が強く、比較的に涼しくて、フレッシュさとパワーを与える区画:
シャトー・ラリヴォー、オー・クール・ド・ラリヴォー(2009)

A南向きの斜面:白色粘土質石灰岩
→日照時間が長く、温暖で、凝縮感とエレガンスを与える区画:
シャトー・ラリヴォー、オー・クール・ド・ラリヴォー(2010)

B南西向きの斜面:粘土質砂岩
→朝の優しい日差しを浴びて、軽やかさとフレッシュさを与える区画:
ル・プチ・カノン・ド・ラリヴォー

C 川の側:ローム(粘土)質砂岩
→フレッシュ&フルーティなワインが出来る、ロゼ用の区画


赤
↑赤色粘土質の土壌

白
↑白色粘土質の土壌

  
ラリヴォーの畑

<単一品種へのこだわり>

ボルドーではブレンドが伝統ですが、カノン・フロンサックで、ブルゴーニュに似た貴重なテロワールを見つけて夢を実現させたニコラは、敢えてブルゴーニュらしく単一品種にこだわっています。

ブレンドする事で、ヴィンテージの出来によってセパージュを変え、ある程度スタイルや品質を安定させる事が出来ますが、それはボルドーの発想です。ブルゴーニュ出身のニコラは、テロワールとヴィンテージの特徴を表現しようとしています。そのために、カベルネソーヴィニヨン、カルメネールやマルベックなどをブレンドせず、ボルドー右岸を代表する品種、メルロ100%にこだわっています。100%にすることで各区画のニュアンスが明確になって、ヴィンテージの違いも楽しめます。
極少量ながらも、近年はピノノワール、シャルドネやカベルネフランにも挑戦し、どれも単一品種のワインに仕上げています。これらは1〜2樽分しか造ることのできない貴重なワインになっています。

作柄にかかわらず、誰でも良いワインが出来るヴィンテージと丁寧な造り手しか良いワインが出来ないヴィンテージはあります。年間3万本と決して多くを生産していませんが、それでもニコラは、各ヴィンテージの特徴を表現しながらも、毎年例外なく、時間をかけて丁寧に質の高いワインを仕上げています。

メルロ

<栽培>

シャトー・ラリヴォーは樹齢も植密度も高い畑が多く、ニコラにとってはまさに宝物。そのお陰で、少量でも質の高い果汁が得られるからです。

ニコラは自然の恵みを大事にするために、除草剤や化学肥料などを使わず、有機栽培を行っています。
2022年よりオーガニック認証を取得しています。

地中の微生物が働くよう、畑は常に掘り起こして空気を含ませたり、根が地中深く伸びていくように表面の根切りを行ったり、手摘みにて収穫したりして時間を掛けて畑仕事を徹底的に行っています。

畑1
畑2
畑3

ニコラは友達を大事にする人。プレステージ・キュヴェのオ・クール・ド・ラリヴォーは、友達に声をかけて一緒に手摘みで収穫を行います。友情のワインなので、「クール・ドゥ・ラリヴォー(ラリヴォーの心)」と名づけられています。

収穫のタイミング自体は、当然糖度計も使いますが、ニコラは最終的にブドウを食べて判断します。
過熟気味に収穫する生産者が多くなっている中、味わいや糖度等の完璧さを求めてブドウのアロマが完熟する瞬間を待って収穫を行います。これは毎日畑でブドウの様子を見ているニコラだからこそ、わかる瞬間です。
実は、メルロがフレッシュ感のあるアロマを持つ時期は非常に短く、過熟するとアロマが重たくなり始めるため、一刻の猶予も許さないのです。
茎もテロワールが生み出したブドウの大切な一部と考えるニコラは、フルーティさを求めるル・プチ・カノン以外は一部の果梗を残して醸造を行います。
ブルゴーニュでは昔から極当然の事として、今でもDRC、ルロワやコンフュロン・コトティドなど多くの有名な造り手が実践していますが、ボルドーでは非常に珍しいのです。

<醸造>

フレッシュな果実感を求めるル・プチ・カノン以外は、ニコラは、軽めのセニエを行う事でブドウの最も良い部分を凝縮させます。

その後、2〜8日間に渡って長めの発酵前浸漬を行います。6〜10℃でゆっくりと、手を加えずに多くのアントシアニンとデリケートなアロマが抽出出来ます。ただし、ブドウが過熟していると長めのマセラシオンで抽出し過ぎになりがちで、そのためにもブドウがフレッシュなうちに収穫することが非常に大事です。

低温浸漬後、16℃くらいに温度が上がったら、天然酵母によって発酵が自然と始まります。そこも、アロマを最大限に引き出すために、温度は低く、ゆっくりと発酵させます。ブルゴーニュでよく使われる手法で、ブドウが持つアロマの要素が全て引き出せる方法です。濃厚なワインを造ろうとせず、果実感とフレッシュさを求めているので、ルモンタージュは少なめにしています。

基本的に、抽出は発酵前浸漬で十分と言う発想で、発酵中はあまり手を加えません。軽さと果実味が中心となるル・プチ・カノンは、ピジャージュさえ全く行いません。他のキュヴェは、茎の嫌な雑味や苦味を出さないよう、ピジャージュを自身の足でゆっくり、丁寧に行います。

発酵後、更に2週間ほどの浸漬を行います。主にコンクリートタンクでの醸造を経て、ステンレス熟成のル・プチ・カノン以外はワインを大樽に移します。温度が上がる春にはマロラクティック発酵は自然に始まります。樽香の付かない様に400〜600Lの樽を使っています(新樽不使用)。酸化を防ぐために、澱引きせず、最小限のバトナージュを行いながらシュールリーで熟成させます。

ワインにストラクチャー、熟成ポテンシャルとフィネスを与えるために、長く熟成させるのも、ニコラのワイン造りの特徴の一つです。最良の状態と思われるタイミングでボトリングを行うため、トップ・キュヴェは3年間以上がかかる事もあります。

樽での長期熟成は、コストもかかりますが、何よりも経験、知識、技術、そして根気が必要です。

醸造

醸造

近年のヴィンテージ

2015年:絶好な気候状況のお陰ですべての条件が揃い、品種問わずにポテンシャルが高く健全なブドウが収穫されました。完熟によるポリフェノールとアロマが豊かで、酸と糖のバランスも良く、厚みがあるフルーティなワインができました。

2016年:雨の多い寒い春を経て乾燥した暑い夏、といった極端な気候条件で記憶に残るヴィンテージです。心配もありましたが、9月に雨が程よく降り良好な天気が収穫まで続きました。結果的にはグレートヴィンテージの仲間入りができました。完熟した健全なブドウ実が収穫され、色合いが素晴らしく複雑でパワフル、完熟したタンニンでストラクチャーがしっかりしています。イキイキとしてフィネスやエレガンスに溢れた素晴らしいヴィンテージになりました。

2017年:4月の霜害が非常に大きかったですが、温暖な一年でした。低収量にもかかわらず、厳しい選果を行って、生産者の努力を経て良好なヴィンテージとなりました。

2018年:春には雨が多く病害の恐れがありましたが、迅速な対応をしたこともあり、リスクを最小限に抑える事が出来ました。夏は温暖で乾燥しましたが、収穫まで定期的な雨に恵まれました。フルーティでフィネスに満ちたアロマになめらかでリッチな口当たり。ピュアでフレッシュな果実感と複雑でパワフルな余韻が楽しめる、典型的なボルドースタイルのワインに仕上がりました。

2019年:6〜7月の猛暑を除けば、例年通りのヴィンテージでした。畑によってブドウの成熟がバラバラで生産者の注意が必要な一年でもありましたが、結果的に非常に複雑で素晴らしいヴィンテージになりました。ポリフェノールが濃密で、糖とストラクチャーが見事に調和したワインが出来ました。キメ細かさ、ピュアさやエレガンスが印象的なヴィンテージです。

ニコラ ダブディックのワイン

ニコラは、テロワールを最大限に表現するために、どのキュヴェもメルロ100%にこだわっています。 また、いずれのワインも少量で丁寧に造られており、華やかなアロマとフレッシュ感のある果実味が特徴的です。


 
ル・プチ・カノン・ド・ラリヴォーはエントリー・レベルですが、メインのキュヴェ、シャトー・ラリヴォーを造るために選果で落とされた実を使ったセカンド・ワインの位置付けではありません。
ル・プチ・カノンは、ニコラがどうしても造りたかった、フルーティでメルロのピュアな果実感をそのまま表すワインです。

その最大の特徴は、強く、華やかで魅力的なアロマにあります。ニコラはそのワインをボージョレに比べています。
実は、フレッシュ感のある鮮烈なアロマを持ったメルロと言うのは非常に珍しいもので、アペリティフでも、食事中でも、友達と共に気楽に楽しめるスタイルです。

そのためにル・プチ・カノン・ド・ラリヴォーは、タンニンやミネラル感が多過ぎない区画、つまり、南西向き斜面にある粘土質砂岩の区画を主に使っています。

そのスタイルは高く評価され、現行ヴィンテージの2019年はギド・アシェット2023年版にて2つ星を取得しました。


商品名

LE PTIT CANON DE LARIVEAU

ル プチ カノン ド ラリヴォー

番号
V2447
クラス
ACカノン フロンサック
品種
メルロ100%
南西向きの斜面:粘土質砂岩。
栽培
メルロのアロマが完熟する瞬間を待ち収穫を行う。
醸造
軽さ、果実味を追求するため除梗をし、20℃で長めの低温発酵。ピジャージュは一切せず、最小限のバトナージュのみ。酸化を防ぐため澱引きせずシュールリーで10ヶ月熟成(ステンレス)。
コメント
強く、華やかで魅力的なアロマと果実味、旨みを引き出した、ニコラ氏こだわりの一本。フレッシュで清涼感のあるワイン。


 
   

シャトー・ラリヴォーは、カノン・フロンサックのテロワールの多様性を表現した、エレガンスとパワーを持ち合わせた「グラン・ヴァン」を目指しています。そのために「グラン・ヴァン」に最適の粘土石灰質土壌を使う事にしましたが、同じ粘土石灰質土壌でも、台地の頂上部の赤色粘土質石灰岩と、南向き斜面の白色粘土質石灰岩の2つの区画に大きく分ける事が出来ます。ワインにパワー、厚み、ボリュームをもたらす、鉄分を多く含む赤色粘土と、ワインにミネラル感、繊細さや華やかなアロマをもたらす石灰分の多い白色粘土なども使っています。

この赤粘土と白粘土で「1+1=3」になるとニコラは考え、複数区画をブレンドする事にしました。

商品名

CHATEAU LARIVEAU

シャトー ラリヴォー

番号
V2446
クラス
ACカノン フロンサック
品種
メルロ100%
南向きの斜面:白色粘土質石灰岩。台地の頂上部:赤色粘土質石灰岩。
栽培
平均樹齢50年以上。オーガニックに近いリュット・レゾネ実施。畑は常に掘り起こし、空気を含ませる。根が地中深く伸びていくように、表面の根切りを行う。
醸造
テロワールを表現するため敢えて果梗を一部残して発酵。足で優しくピジャージュを行い、400L(80%)と600L(20%)の樽にて24ヶ月熟成。澱引きは一切行わない。
コメント
カノン・フロンサックのテロワールの多様性を最大限に表現するグランヴァンを目指した一本。果実味に富み、エレガントな味わい。


 
   

オー・クール・ド・ラリヴォーは、良いヴィンテージのみ造られているプレステージ・キュヴェで、シャトー・ラリヴォーのポテンシャルとヴィンテージの特徴を最大限に表現した一本です。そのために、ヴィンテージ毎に最も出来の良い区画のみを使ったキュヴェで、年間3,000〜5,000本しか造ることのできないシャトー・ラリヴォーの宝石です。

初リリースの2009年ヴィンテージは非常に暑くて乾燥した1年だったので、最も涼しく、フレッシュさのあった区画、風の強い丘の頂上部を選びました(赤色粘土石灰質土壌)。2009年の様に暑い年でも、ブドウは涼しい風を受け、ストレスなく糖度と酸度の両方を兼ね揃え、素晴らしい収穫が出来るのです。2010年はより涼しいヴィンテージでフレッシュ感が十分に残っていたので、逆に熟度の高い区画を選びました。その区画は最も日当たりの良い南向きの斜面です(白色粘土石灰質土壌)。

商品名

AU COEUR DE LARIVEAU

オ クール ド ラリヴォー

番号
V2885
クラス
ACカノン フロンサック
品種
メルロ100%
その年の特徴を最も表現した区画のブドウを使用。
栽培
平均樹齢40〜50年。オーガニックに近いリュット・レゾネ実施。ニコラの友人30〜40人で手摘み。毎年、その年の最良のブドウを選び、自分の大切な人達を招き、手摘みで収穫を行なうという、友情のワイン。
醸造
50%ほど除梗せず、上部の開いた状態の樽桶で、足でピジャージュ。熟成は、樽香がつき過ぎないように1年樽(400Lと600L)で36〜40カ月。澱引きは一切行わない。2009年初リリース。
コメント

その年の特徴を最も表現したパーセルを選んで造るスペシャルキュヴェ。3年の熟成を経た深みある味わい。


 
   

ル・ナチュール・ド・ラリヴォー・メルロは二コラが近年入手した畑から造られるキュヴェ。シャトー・ラリヴォー自体は2022年からオーガニック認証になりますが、新しく取り入れられたこの畑だけは昔から有機農法にて栽培され、既に認証を取得しています。ステンレスタンクにて醸造、天然酵母使用、ろ過は軽く、SO2は瓶詰の際のみごく少量添加など、最大限に自然のままのアロマと果実感を保つというコンセプトの新キュヴェ。

商品名

LE NATURE DE LARIVEAU MERLOT

ル ナチュール ド ラリヴォー メルロ ※新着

番号
V035
クラス
ACボルドー
品種
メルロ100%
カノン・フロンサックの斜面の下部に位置する4haの区画。標高0m。南向き。シルト交じりの粘土石灰質土壌。
栽培
平均樹齢25年。ギュイヨ・サンプル仕立て。植密度5,000本/ha。収量30hl/ha。9月中旬に収穫。
醸造
ステンレスタンクにて30℃で15日間の発酵・果皮浸漬。天然酵母使用。8カ月のタンク熟成。軽くろ過後、瓶詰。醸造・熟成中はSO2(亜硫酸)不使用、瓶詰の際に品質安定のためごく少量のみ添加。
コメント
黒すぐりやカシスを思わせるコンフィした黒果実のアロマ。構成はしっかりとしていて豊かな味わい。


 
   

ル・ブーケ・ド・ラリヴォー・カベルネフランはロワール好きの二コラが造ったカベルネフラン100%のワイン。ボルドーよりも、シノンを連想させるアロマとパワフルな口当たり。砂交じりの粘土石灰質土壌を選んでフレッシュさやエレガンスが保たれていますが、ロワールのカベルネフランよりも多少完熟で、ピーマンのような青っぽさもなく、心地よいなめらかなタンニンがあります。

商品名

LE BOUQUET DE LARIVEAU CABERNET FRANC

ル ブーケ ド ラリヴォー カベルネフラン ※新着

番号
V164
クラス
ACカノン フロンサック
品種
カベルネフラン100%
カノン・フロンサックの斜面の上部に位置する0.5haの区画。標高50m。南〜南東向き。砂交じりの粘土石灰質土壌。
栽培
平均樹齢8年。ギュイヨ・サンプル仕立て。植密度6,000本/ha。収量25hl/ha。10月上旬に収穫。完熟したブドウのみ厳選。年産1,200本。
醸造
一部全房使用。タンクにて26℃で15日間の発酵・果皮浸漬。天然酵母使用。ピジャージュは非常にやさしく行う。500〜600Lの樽にて24カ月の熟成(新樽不使用)。軽くろ過後、瓶詰。醸造中はSO2(亜硫酸)不使用。
コメント
黒果実、けしの花や白コショウの繊細で高貴なアロマが大きな魅力。フルボディでパワフルなストラクチャー。ミネラリーながらも、まろやかで肉付きの良い複雑な味わい。


 
   

ラ・フルール・ド・ラリヴォー・シャルドネはボルドーでシャルドネに挑戦したかったニコラの夢の一つ。僅か0.1haから、1樽分しか造らない大変貴重なキュヴェ。シャルドネ種は石灰を好むので、石灰岩の強い区画を選びました。フレッシュなミネラルを表しながらもパワフルで濃密な果実感が見事にコード・ド・ボーヌの偉大なワインを連想させます。もう一つの夢を叶えた二コラの自慢のキュヴェ。日本には36本限定の入荷。

商品名

LA FLEUR DE LARIVEAU CHARDONNAY

ラ フルール ド ラリヴォー シャルドネ(数量限定)※新着

番号
V2642
クラス
ヴァン ド フランス
品種
シャルドネ100%
カノン・フロンサックの斜面の下部に位置する0.1haの区画。標高30m。西向き。粘土石灰岩の土壌。
栽培
平均樹齢11年。ギュイヨ・サンプル仕立て。植密度6,000本/ha。収量40hl/ha。9月上旬に収穫。年産600本。
醸造
直接圧搾。225Lの樽にて20℃で15日間の発酵。天然酵母使用。12カ月の樽熟成。軽くろ過後、瓶詰。
コメント
はちみつ、アカシアや白果実の繊細なアロマに程よい樽香。やさしいミネラル感が心地よい、まろやかな味わい。ボルドーで育ったブルギニオンスタイルのシャルドネ。




飯田