ギリシャで最も重要なブドウ産地の一つ、ドラマで、
テロワールの個性を表現した、ワールドクラスの高品質なワイン造り
WINE ART ESTATE ワイン アート エステイト

個性豊かなギリシャワイン  ギリシャの主な産地

ワイン アート エステート  ドラマのテロワール

取り扱いワイン

北部ギリシャ、東マケドニア・トラキア地方に位置するワイン生産地、ドラマのワイナリー<ワイン・アート・エステート>。
家族経営のブティックワイナリーですが、100以上の国際的なアワードに輝く、ドラマを代表する生産者のひとつです。
ドラマはブルガリアと国境を接する緑豊かな山岳地帯で、古代ギリシャの豊穣とブドウ酒の神<ディオニュソス>崇拝の重要な中心地の一つとして知られていましたが、特に近年、品質の高いワインを産することで、ギリシャで最も重要な生産地として注目されるようになりました。



固有品種から生み出される個性豊かなギリシャワイン

ギリシャには紀元前3千年以前からブドウが自生していたとされ、ワインはギリシャの文化と4000年以上にわたり結びついてきました。

近年の研究結果で紀元前4000年代後半にはブドウ栽培とワイン造りが行われていた事が判明。その後もギリシャの長い歴史の中でワイン文化は脈々と受け継がれてきました。

第二次世界大戦後ワイン産業の現代化が進み、1971年にはフランスを手本にした原産地呼称制度が導入されるなど、本格的なワイン生産国として歩み始めます。
1970年代に、高品質ワインの生産に向けギリシャ固有品種にスポットを当てた、栽培・醸造に関する詳細な研修が行われた結果、国際市場に通用するモダンでクリーンなワインが生まれ、ギリシャは高品質ワインの産地としての一歩を踏み出しました。
また20世紀最後の10年間で「新ギリシャワイン・リバイバル(The new Greek wine revival)」と呼ばれる動きが起こり、若い造り手を中心とした小規模生産者が、ギリシャが古代から誇る個性豊かな土着品種の魅力を再発見し、それに可能性を見出し、洗練させていきました。

今では産地の風土を映す個性的なワインが生産されている事から、近年ワイン専門家たちが注目するワイン生産国となっています。

ギリシャの主な産地

クレタ島

エーゲ海の島

ペロポネソス半島とイオニア諸島

中央ギリシャ

北部ギリシャ

クレタ島

ギリシャ最南端の地中海に浮かぶ同国最大の島。山岳部が多く、島の大部分は温暖な地中海性気候で冬の気候も穏やか。美しい自然の景観を持ち、地中海の代表的な観光地でもあります。畑の大半は島の北部にあり、標高の高い場所でブドウが栽培されており、リャティコ、コチファリの赤ワインのほか、ローヌ品種の栽培も盛んです。

エーゲ海の島々

エーゲ海の島々は紀元前5000年頃から既に交易の拠点として発展を始めており、ワインは常に重要な交易品でした。この地域の島々で造られる甘口ワインは特に珍重され、非常に高価な値段で取引をされていました。今でも、サモス島、リムノス島でマスカット種から最上級の甘口ワインが造られています。また紀元前1700年頃の大噴火により形成された、カルデラ地形の外輪山に当たるサントリーニ島は、カルデラ湾を見下ろす断崖の上に立つ白壁の家々と、海と空の青さが強いコントラストを画く景観で、世界的に知られる観光地のひとつとなっており、アシルティコ種の原産地と言われています。

ペロポネソス半島とイオニア諸島

ギリシャ本土の最南端であるペロポネソス半島は多くの高品質ワイン産地を擁し、近年になって注目度が増しています。半島の中心部にあるマンティニアからはエキゾチックな白ワインのモスホフィレロが生まれ、ネメアは赤ワインのアギオルギティコで有名な産地です。アドリア海の南部にあるイオニア諸島はギリシャの西岸に沿って浮かぶ7つの小さな島々を含み、ケファロニア島が3つのP.D.O.を有する最も重要なワイン産地となっています。

中央ギリシャ

ギリシャ本土の中央にある広大な地域です。アッティカのメソギア地域のように平地の肥沃な畑から、日常消費用のワインが大量に造られてきました。1980年代になると、新世代の生産者達が新たな産地や品種に興味を抱き、より高品質なワインの生産が始まっています。ベオティア、アッティカなどでは、ロディティスとサヴァティアノが知られていましたが、近年はソーヴィニヨンブラン、シャルドネやシラーなどの国際品種も導入されています。

北部ギリシャ

トラキア地方、マケドニア地方、イピロス、テッサリアからなり、ギリシャワインの主要産地としてマケドニア地方のアミンデオ、ナウサ、ドラマなどが、クシノマヴロ種のワインでよく知られています。マケドニア地方はかつては少数の大きな生産者や協同組合が造る手頃な価格のワインが主流でしたが、近年はこれらの大きな生産者も、多くの小規模ワイナリーとともに中高級ワインを生み出しています。P.D.O.ワイン以外にも注目産地が登場しており、エーゲ海沿岸のカヴァラと内陸に入ったドラマは、1990年代以降、ボルドーブレンドの赤やアシルティコとソーヴィニヨンブランをブレンドした白でギリシャのモダンスタイルを確立し、高級市場向けにシフトしています。
 
 

ワイン アート エステート

ワイナリーの歴史は、1993年、土木技師であったイヤニス・パパドポウロスが、家族で所有するブドウ畑を復活させ、ワイン醸造のための質素な施設を建設した事に始まります。

最初の実験的なワインは、醸造コンサルタントの協力のもとで造られましたが、そのワインは大きな可能性を秘めていました。
数年後、彼の友人で建築家でありエンジニアでもあるワイン愛好家のイヤニス・カライツィディスがパートナーに加わりました。
当時の産地でのトレンドに従い、ボルドー品種のワインに焦点を当て、ソーヴィニヨンブラン、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネ、シラーなどの国際品種を栽培。その後、アシルティコ、マラグジア、アギオルギティコ、クシノマヴロなど、ギリシャを代表する品種を厳選して植樹をしました。

2009年、アキス・パパドポウロスがボルドーでの勉強から戻り、父イヤニスの後を継いで醸造責任者に就任しました。
またイラルクリス・トパリディスがブドウ栽培者としてチームに加わり、ブドウ畑の重要性に焦点を当て、質の高いワイン造りに取り組んでいます。






フィロソフィー

素晴らしいワインはブドウ畑から始まり、自然に順応し、自然に耳を傾け、土地のエネルギーを尊重する人たちによってもたらされる、自然と人間とのつながりの結果であるという信念のもと、サステイナブルなワイン造りを維持する事、妥協することなく高品質のワインを生産する事、次の世代のために自然を保護することに注力しています。

何年にもわたる研究と実験の結果、世界各国の消費者、業界、プレスからの大きな評価を得て、ワイン・アート・エステートは、品質と、調和とバランスを重んじるワイン造りの哲学にこだわり続けています。


 

ドラマのテロワール

ドラマは、近年、ギリシャの中でブドウ栽培が最も拡大している地域です。

白ワインも赤ワインも国際品種が主流で、白はソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、セミヨン、赤はカベルネソーヴィニヨン、メルロ、シラー、カベルネフランが人気です。
また一方で、ギリシャの固有品種であるアシルティコ、マラグジア、アギオルギティコ、リムニョなどの栽培も増えています。
この他にも白のロデティス、アレキサンドリアマスカット、ヴィオニエ、赤のテンプラニーリョ、サンジョヴェーゼなども栽培されるようになり、モダンな単一品種のワインやブレンドのラベルが数多く存在することになりました。

樽熟成は白ワインと赤ワインの両方によく使われ、かなりの評価を得ています。
この地域には県全体を網羅するPGIドラマ、PGIアゴラ、そしてPGIアドリアーニの3つのPGIが認定されています。

古来より、ワイン造りととブドウ栽培はドラマ地区に根差してきました。今日、ドラマはギリシャで最も重要なワイン生産地域の一つで、メディアからはしばしば「ギリシャのボルドー」とも呼ばれています。

ワイナリー所有のブドウ畑は、ファラクロ山とメニキオン山という2つの平行した山の間に位置する、斜面に位置しています。 これらの山々は、素晴らしく個性的なワインを造る可能性を秘めた、ユニークな栽培環境を作り出しています。
この地域のミクロクリマは、素晴らしいアロマのポテンシャルを持つ、風味豊かでバランスの取れたブドウを生み出します。
土壌は石灰岩の上に砂と粘土が重なったもので、ギリシャ固有品種だけでなく国際品種の栽培に適しており、品種の特徴を引き出すのに理想的です。

古くからブドウ栽培とワインの生産で知られ、カリ・ヴリシ地区の区画はその豊かな土壌から高級ワインの栽培地として選ばれました。

フランスのブドウ品種であるソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラー。イタリアのブドウ品種であるサンジョヴェーゼ、ネッビオーロ。
また、ワイン・アート・エステートがギリシャで初めて公式に栽培したポルトガル品種であるトゥリガナシオナルをはじめ、ギリシャ品種アシルティコ、マラグジア、クシノマヴロ、アギオルギティコ、リムニョナ、マグロダフネを栽培し、最高品質のブドウを収穫する為に、丁寧に手入れされており、その結果、新鮮さ、フィネス、エレガンスを特徴とする、テロワールの個性を明確に反映する、この地に根ざしたワインが生まれました。


ワイナリーの様子を動画でお楽しみください。


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取扱いワイン


◆マラグジアの個性に溢れながらも、デリケートなスタイル
商品名
PLANO MALAGOUSIA
プラノ マラグジア
番号

V293

品種
マラグジア100%
コメント
ラベルにある方位磁針の絵とワイン名(PLANO=計画)が元土木技師と元建築家の創業者2人のルーツに由来。
マラグジアの個性に溢れながらも、デリケートで穏やかなスタイル。地中海のハーブ、柑橘、フレッシュな桃のアロマに、ミントや草を連想させる爽やかなタッチでフレッシュな口当たりの白ワイン。

 
◆アイデンティティ、パワーとエレガンスの一体化
商品名
IDISMA DRIOS ASSYRTIKO
イディスマ ドリオス アシルティコ
番号

V636

品種
アシルティコ
コメント
「イディスマ・ドリオス」は古代ギリシャ語で樽由来の甘味を示す。
フレンチオーク熟成に支えられたパワフルなスタイルながらも、アシルティコ特有の爽やかさも上手に引き出された、複雑で長い余韻も印象的なワイン。
 
 
◆トウリガナショナル100%によるフルボディのロゼ
商品名
PINK BANG
ピンク バン
番号

V369

品種
トウリガナショナル100%
コメント
トウリガナショナル100%のワイン。キャンディー、花や白桃の豊かなアロマ。
淡い色合いにも関わらず、フルボディのロゼ。フレッシュな酸がバランスをもたらし長い余韻につながる。

 
 
◆4〜5年間の樽熟による極希少なネッビオーロ
商品名
NEBBIO
ネッビオ
番号

V240

品種
ネッビオーロ100%
コメント
ピエモンテ州の代表的品種、ネッビオーロ。長期熟成によるチェリー、プラム、杉や黒オリーブを連想させる複雑なアロマ。パワフルでフルボディ。 豊かでシルキーなタンニンと酸に支えられているエレガントなストラクチャーが魅惑的。
個性豊かな上質ネッビオーロ。

 
 
◆少量限定生産のギリシャントウリガナショナル
商品名
TOURIGA NACIONAL
トウリガナショナル
番号

V705

品種
トウリガナショナル100%
コメント
ポルトガルの代表的品種トウリガナショナル。黒果実、スミレ、胡椒やダークチョコレートのアロマにたばこのニュアンス。リッチでシルキーな口当たり。完熟でスムースなタンニン。
キレイな酸が魅力。果実豊かな長い余韻。

 
◆リムニョナ種のお手本たる一本
商品名
LIMNIONA ANAFORA
リムニョナ アナフォラ
番号

V492

品種
リムニョナ100%
コメント
アナフォラはギリシャ語で「お手本」の意。スミレを連想させる花のアロマに、チェリー、ベリー、たばこ、ナッツやバニラの香り。フレッシュでキレイな酸にデリケートでエレガントな口当たり。細かくてイキイキしたタンニンがあり、個性豊かで複雑な余韻。
リムニョナ種のポテンシャルを表した代表作を目指す一本。


飯田