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ドメーヌ ジンクは1964年にポール・ジンクによって設立された
アルザス地方エギスアイム村にあるワイナリーです(当時はPaul Zinck)。
息子のフィリップが1997年にドメーヌに参画し8haだった畑を20haまで
拡大させました。
現在は、フィリップとパスカル夫妻を中心に、6人のスタッフによって
運営されています。
生産はAOCワインのみで、3つのレンジでワイン造りを行っています。

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アルザスワインの特徴

アルザスのブドウ畑は、ヴージュ山脈東側に幅2〜4km、南北100kmの
範囲に約1万5千haが存在し、生産量は、フランスワイン全体の2%と
小さいエリアです。(生産比率は白80%、赤10%、泡10%)
土壌は、粘土、沖積土、花崗岩、火山性など15種類と多様性に富んで
います。降水量は500mm/年(大阪約1300mm)と少なく、これは、
大西洋の風に乗ってきた雨雲が、ヴォージュ山脈の西側で雨を落とす
事が原因です。また、6,7月は暑く、ブドウの熟す8月中〜10月は気温が
下がります。特に夜温が下がる為、「酸」を多く保ったままブドウが
成熟します。
これにより、アルザスワインの特徴である、アロマティックでフルーティ
かつドライな白ワイン、また熟成可能なワインを造ることが可能になります。

ドメーヌのあるエギスアイム村は住人は1500人、30軒のドメーヌがあります。
アルザスの中でも品質に優れた5、6産地の1つにあげられるエリアで、醸造所は
村の中にありますが、畑はヴージュ山脈麓の丘から平地に点在しています。

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ワインに大きな影響を与える「畑」「土壌」

ドメーヌ ジンクでは、20haを50の小さい区画で管理しています。
この区画毎の違いがワインの違いに繋がり、フィリップは「画家が色 を
作るようなものである」と表現します。
ワインの味わいには土壌が大きな影響を与えるという考えのもと、
ビオロジック農法で栽培しています。テロワールを表現するために は、
いかに樹の根を土中深くまで張らせるかが重要で、土の中の微生物が
生きている状態になるように気を配っています。
以前は、リュットレゾ ネ、ビオロジック、ビオディナミ が混在していましたが、
数年間の試行錯誤の結果、2011年より50区画全てを 最も畑に適すると判断した
「ビオロジック」に統一しました。
※AOCアルザス 12%ビオロジック認定 エギスアイム村 50%ビオロジック実施

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ブドウは、土壌にあるものをワインの中に伝えるもの

ドメーヌでは、基本的にレンジごとに栽培方法や醸造方法に違いはなく、
味わいの違いはテロワールによって生み出されています。
エントリーの「ポートレート」は、フレッシュですぐ飲んで美味しい品種
の個性を楽しむワインです。
「テロワール」は、品種よりもテロワールを 感じるワインで、複雑で深み
があり、ミネラル豊かで余韻の長いプルミエクリュのようなイメージです。
「グランクリュ」は、テロワールからのキャラクターが品種の個性を完全に
超え、香りは控えめですが深みと洗練さがあり、時間をとってゆっくりと
感じるワインです。フィリップは「ダイヤモンドのようだ」と言います。

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