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2015年7月、カスティーリャ・イ・レオン州のリベラ・デル・ドゥエロあるワイナリー、
「ボデガス イ ビニェードス ネオ」を訪問しました。

ワイン業界で豊富なキャリアを持つハビエル、フーリオ、ホセの3人により
1999年に設立されたワイナリーで、何と彼らは5歳の頃からの幼馴染!

醸造には、ベガ・シシリアでワイン造りをしてきたマリアーノ・ガルシアを叔父に
持ち、自らもスペインで最も有名なコンサルタントのひとりであるイサック・
フェルナンデスを迎え、「音楽とワインの融合」をコンセプトに、色々な角度
からの 斬新な発想と感性を重視したワイン造りを行っています。

「音楽」と「ワイン」の融合とは、いったい・・・? その謎に迫ります!

 

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唯一無二の、型破りなワイナリー

設立当初はワイナリーを借りてスタートしましたが、2006年に現在のワイナリーを
建てました。ガラス張りでとても開放感のあるデザイン。・・・うらやましい!

ふと、見上げると「neo Music Box」の文字が・・・? 近寄ってみると、なんと
ワイナリー内に本格的な録音スタジオが出現!
これぞ音楽とワインの融合! 笑

自身のバンドも持つミュージシャンでもあるハビエルが、ビートルズが Abbey Roadを
録音したあのスタジオを忠実に再現したというこだわりの部屋 なんだとか。
実際に彼ら以外のミュージシャンもここでレコーディングしています。

ミュージシャンはよく自身の作品を「子供」と表現したりしますが、ハビエルもワイン
を我が子の様に扱い、「注意深く愛情を持って育ててあげれば必ずいいものが出来るんだ。
ワイン自身の内なる声に耳を傾け、どうして欲しいかを聴く。そうすればワイン自身が
教えてくれるのさ。」と語ってくれました。

でも、録音スタジオに「ワインの内なる声」・・・何だかあやしい??

いえいえ! 彼らのワインには確かな技術とこだわりが詰まっていました!

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自慢のスタジオで満面の笑みを浮かべるハビエル。
「Yani Como」のギターボーカルとしても活躍中!

畑は、標高700-900mにそれぞれ土壌が異なる3つの区画がありますが、各々の
個性を生かすため、あえて醸造・熟成は区画毎に行うのだとか。

セラー内は、重力システムを使用し高低差は7m。31℃で全房発酵。低温発酵が
流行の今、かなり高めの設定です。これは、テンプラニーリョには高めの温度の
方がストラクチャーが出て良いという過去の経験から。また、毎週試飲をして常
に状態を把握し、その時々にベストなことを施す努力も怠りません。熟成樽も色
々なメーカーから購入し、最後までワインの可能性を探っています。

周りに流されず自身の哲学を貫くその姿、まるでRockerのようでした。

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人生を謳歌しすぎて、どんどん立派になるお腹・・・

音楽にもワインにも全力で真剣。でもどちらにも偏ることがないのは、自然体の
ハビエルが上手く両方をMIXさせているからなのだと分かりました。

最後に、ワイナリーの扉に書かれた、フランク・シナトラの言葉を。
「人生はたった一度きり、でも自分の道を生きたなら、一度で十分」
彼らの生き方にぴったりな言葉だと思いませんか?

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