チリにおける「カルメネール」のパイオニア的存在
TERRANOBLE テラノブレ

テラノブレについて  個性溢れるテロワール

カルメネールへの取組  カルメネールのワイン

テラノブレについて

1993年にマウレヴァレーのサンクレメンテ渓谷にて創業したテラノブレは4ヶ所に合計300haの畑を所有しており、品種の個性を生かした果実味とボディとのバランスのとれた味わいのワインを生み出しています。特にカルメネール種のワインには定評があり、2016年にインターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティションの「チリ最優秀ワイナリー」に、2017年にはデキャンター誌より「カルメネールのトップ生産者」として世界的に評価され、チリを代表するワイナリーのひとつとなりました。

自然に優しいワイン造りにも注力し、チリワイン業界独自のサステナブル認証、「Sustainable Wine of Chile」認証も取得。野生生物保護への協力の他、エネルギー自給率の向上なども重視しています。

テラノブレでは、テロワールを最大限に表現するように、常に研究を進めています。

各品種の可能性を最大限に引き出すために、毎年、マイクロ・ヴィニフィケーションを行っています。また、よりピュアなワインを目指して、ソフトな焼き目の樽、2,000〜5,000Lの大樽、卵型セメントタンクや粘土のアンフォラを導入するなど新たな取組みも実践しています。
 
 

個性溢れるテロワール

チリは南北に細長い国で、東側をアンデス山脈、太平洋岸に海岸山脈が走り、二つの山脈の中間部が広い平地になっています。冬の数か月だけ集中して雨が降り、晩春から夏の終わりまでは乾燥しています。典型的な地中海性気候で、最も暑い月の日中の気温は30℃に達します。夜になると夏でもかなり涼しくなり、昼夜の気温差は、海岸沿いのブドウ畑で15℃〜18℃、アンデスの麓の畑では20℃以上にもなります。

所有する畑はD.O.アコンカグアに位置する「カサブランカヴァレー」とD.O.セントラル・ヴァレーに位置する「コルチャグアヴァレー」「マウレヴァレー」に広がり、約300haにも及びます。畑はそれぞれの品種の特性に合わせて厳選し、そのキャラクターを最大限に活かすよう最適なテロワールで栽培されています。この地の最高の気候と土壌条件を利用して、バランスのとれた、アロマとフレーバーの凝縮感がある、原産地の気品を表現したワインを生産しています。

カサブランカ ヴァレー
(EL Algarrobo Vineyard)

冷涼な気候で、チリでは白ブドウ品種とピノノワール等の最適な地域とされており、約70%がシャルドネやソーヴィニヨンブラン等の白ブドウ品種が栽培されています。また、昼夜の温度差が大きく、ブドウがゆっくりと熟していく理想的な地域です。テラノブレでは、カサブランカヴァレーの中でも最も涼しいエリアに畑を所有、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、ピノノワール等を栽培しています。

コルチャグア ヴァレー 
(Los Cactus Vineyard / Los Lingues Vineyard )

アンデス山脈沿いの地域と海に近い地域との、2ヶ所の畑を所有。カベルネソーヴィニヨン、カルメネール、シラー等の、赤の品種に適したエリアで、山と海に近い2つの畑の個性を生かしたブドウ栽培を行っています。海が近い畑では、海からの涼しい風が上品な個性をもたらすワインが、アンデス山脈の麓の畑では、タンニンに丸みのあるリッチでパワフルなワインが造られています。

マウレ ヴァレー
 (La Higuera Vineyard)

首都サンチアゴの南250kmの所に畑を所有。カルメネールやメルロ、ソーヴィニヨンブランを栽培しています。チリ最大の歴史ある地域ですが、テロワールを熟知した生産者がきれいな酸味とバランスの良さに着目。研究を続ける事により、これまでブドウが栽培されていない所で、粘板岩土壌のポテンシャルの高い地域が発見されるなど、今後も期待されるエリアです。

 

 

カルメネールへの取組

カルメネールはグロ・カベルネとカベルネフランの天然の交配品種であり、元々はボルドーの6つのオリジナル黒ブドウの一つで、18世紀前半にはメドックで広く栽培されていてました。しかし1860年代後半、フィロキセラが猛威を振るいヨーロッパの畑を全滅させ、カルメネールの存在をも消してしまい現在に至ります。

そんなカルメネールですが、100年以上が経った遠く離れたチリで注目を浴びます。元々1840年代後半〜1850年代までチリに輸入されたメルロ種に、知らず知らずのうちにカルメネールが混ざっていたのです。チリの人々が長年メルロと思って栽培・醸造していたメルロが、1994年、実はカルメネールであることが判明しました。メルロと思われていた樹の半分は実はカルメネールでした。
この事実が判明してから、多くの生産者がメルロへの植え替えを求めました。しかし、テラノブレでは、オリジナルのブドウに忠実に、カルメネールという品種にこだわり栽培を続け、チリにおけるカルメネールのパイオニア的存在となりました。


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カルメネールのワイン

<グランレゼルバ シリーズ>

各々のテロワールの長所をより引き出すために選び抜かれた区画のブドウを使用した、テラノブレの上級レンジ。
フレンチオークで熟成させ、よりパワフルで堅牢なスタイル。
商品名
TERRANOBLE CARMENERE GRAN RESERVA
テラノブレ カルメネール グラン レセルバ
番号
V785
アンデス山脈に近いサン・クレメンテ市付近のラ・イゲラ畑。標高180m。地中海性気候。分解された石層を沖積土や火山性由来の粘土質が覆う土壌。
栽培
テラノブレが最初に植樹した畑(平均樹齢25年)。収量は6〜7t/ha。4月中旬〜5月上旬に最高の区画を選び、手摘み収穫。
醸造
除梗後、ステンレスタンクにて3〜4日間の低温浸漬。25〜26℃で8〜12日間の発酵。1〜2週間の発酵後浸漬。ワインの85%はフレンチオーク(新樽不使用)にて、残りはフードル(大樽)にて、マロラクティック発酵&12〜14ヶ月熟成。瓶熟は最低半年。
 
 

<CAシリーズ>

25年間に渡ってカルメネールを研究し続けたテラノブレが、太平洋とアンデス山脈によるテロワールへの影響を極め、同じ醸造と熟成環境の下で、異なるカルメネールのスタイルを表現したシリーズ
 

本ページに掲載したワイン以外にもカベルネソーヴィニヨンやシャルドネをはじめ様々なテラノブレワインを取り扱っております。果実味とテロワールを尊重し、それらを忠実に反映したテラノブレのワインを是非お楽しみください。

ワイナリーの詳しい情報はこちらをご覧ください。

飯田