2015
偉大なヴィンテージの2015年。春から非常に乾燥した気候が続きましたが、必要最低限の雨量が健全な生育を助けてくれました。暑い日々(気温37〜38℃)が続き、成長が速く進みました。暑過ぎて作業時間をAM5〜12時にずらしました。良好な天気のお陰で病気の心配はほとんどありませんでしたが、乾燥の影響で収量は25〜40%減。粘土がより多く含まれている平地の畑に比べて、斜面の畑が特に大きな影響を受けました(収量50%減)。
太陽をたっぷり浴びて、凝縮感のある、完熟なヴィンテージです。2003年を思わせるヴィンテージになりそうでしたが、収穫を例年より1週間ほど早めて(9月5日)、酸をキープしました(アルコール度数は12.7〜13.2%)。果汁がバランスよく、抽出も楽で、醸造は順調に進みました。抽出し過ぎないように、ピジャージュの頻度を抑え、厚みありながら、過熟もなく果実味に溢れたチャーミングなワインが仕上がりました。熟成ポテンシャルが高い2015年ですが、早く楽しめる柔らかなヴィンテージでもあります。2005年ヴィンテージを思い出しますが、よりチャーミングなスタイルです。
2016
出芽が早く、4月26日と28日の霜の影響で畑の大半が被害を受けましたが、コート・ド・ニュイでは後から現れるセカンド・ジェネレーションの芽がまだ出芽していなかったことが幸いしました。7月にはベト病の被害もありましたが、7〜8月は天気に恵まれ、最終的に収量は例年より25〜30%減で収まり、(シャンボールとエシェゾーは40〜50%減)非常に健全なブドウを得ました。
2010年や2012年ヴィンテージを連想させる、よりブルゴーニュらしいヴィンテージで、太陽の影響は2015年ほど強くありません。収穫は例年より遅めで(9月24日から)、先に現れたファースト・ジェネレーションの芽は若干過熟(アルコール度13%)な状態で収穫した反面、セカンド・ジェネレーションの芽は若干未熟(アルコール度11.6〜12.5%)な状態で収穫したため、最終的に全体のバランスは非常に良かったです。ジャン・タルディでは、2015年を上回るほど、近年で最も印象的なヴィンテージでした。
凝縮された赤い果実を連想させながら、タンニンがキメ細かく、フレッシュなワインが出来上がりました。2015年よりクラシックなスタイルで、綺麗な酸が長期熟成ポテンシャルをうかがわせます。
2017
2017年は霜による被害もなく、7月中旬まで天気に恵まれました。7月後半の雨の2週間を経て、湿気がしばらく残りましたが、病気は定着しませんでした。ブドウはゆっくりと太陽を浴びながら完熟しました(アルコール度12.5%)。2016年の霜で実が少なかった樹が大量に結実したので、グリーンハーベストがキーポイントとなったヴィンテージです。ギヨームは収量を43〜45hl/haまで落とし、更に1級と特級は36〜37hl/ha程度に抑えました。
2015年と同様に収穫が早かった(9月7日)ヴィンテージですが、2015年ほどブドウが凝縮されず、より飲みやすく、酸が保たれたヴィンテージになります。ピジャージュの頻度を多少上げることによって、ワインにしっかりしたストラクチャーを与える事が出来ました。若い内でも楽しめるヴィンテージで、満足感もありながら、フィネス、エレガンスやフレッシュさが特徴です。
2018
非常に温暖な年で2015年に似ているヴィンテージですが、2015年よりも収穫が早く、完熟なブドウを得ました。9月5日に収穫したにも関わらず、補糖せずともアルコール度数が13度に至りました。収穫を早めなかった生産者は15度を超えてしまいました。非常にジューシーでリッチなヴィンテージです。
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