フルーティでミネラルリッチ!ナーエ屈指の伝統あるワイナリー
Dr. CRUSIUS ドクター クルジウス

ドクター・クルジウスの歴史 所有する畑

VDPによる品質基準 ドクター・クルジウスのワイン

ドクター・クルジウスの歴史

ブドウ栽培の歴史は2000年前にもさかのぼると言われているナーエ。 クルジウス家は、1576年、トライゼンの小さな村にその歴史がスタートした伝統あるファミリーです。 ワイン造りは代々受け継がれ、1888年には現在のワイナリーの礎が築かれました。1950年頃に、ハンス・クルジウスが約7.5haの畑を購入し生産者元詰めワインの生産をスタート、ブドウ栽培農家からの大きな転換期となりました。1990年からは息子のピーターがワイナリーの運営を行っています。
現オーナーであるピーターは、ホーエンハイム大学でディプロマを取得、ガイゼンハイムにて醸造研究を行ないました。その後クルジウスワイナリーの運営に参画、1990年にはワイナリー名をDr.クルジウスと改め、トライゼン、ニーダーハウゼン、ノルハイムなどのエリアに畑を購入し本格的な運営に乗り出しました。
現在は二人の娘がマーケティング担当(ジュディス)とエノローグ(レベッカ)としてワイナリーに積極的に参画しています。

現在では5つの地域で約21haの畑を所有し、55%がリースリング種、それ以外にピノブラン種(25%)やミュラートゥルガウ種、シャルドネ種、ピノノワール種を栽培、ブドウの個性を大切にしたワイン造りに情熱を注いでいます。年産12万本、フルーティーで複雑味のある、ミネラルリッチなワインを産出しています。
 

所有する畑

ワイナリーは、ナーエの象徴でもあるローテンフェルスと呼ばれる赤い断崖の麓にあり、主に火山岩や赤岩・花崗岩で形成された土壌の、5つの異なる素晴らしいテロワールの畑を所有しています。
ドクター・クルジウスでは、各々のテロワールに適した品種を栽培し、個性を最大限に表現しています。

@ Traisen トライゼン

南向きで深層のグラーヴ土壌に根差しているため排水がよく、リースリング以外に、ヴァイスブルグンダー(ピノブラン)、オーセロワ、グラウブルグンダー(ピノグリ)を栽培しています 。


A Schlosbockelheim シュロスボッケハイム

ローテンフェルスから約8キロ離れた上流の一番いい場所に2haを所有。素晴らしいアウスレーゼを造っています。


B Niederhauser felsensteyer ニーデルハウザー・フェルゼンステヤー

風通しのよいナーエ川の谷の上部に位置。スレートの割合が高く、保温性の高い粘土質土壌から良質な甘口ワインを産出します。

C Traiser Rotenfels トライザー・ローテンフェルス

ユニークな赤い岩でできた山塊、ローテンフェルスの肩の部分の南向き斜面に7haの畑。赤みがかった火山岩の土壌。ここでは、リースリングの他、シュペートブルグンダーも栽培しています。


DTraiser Bastei トライザー・バスタイ

バスタイはドイツで最も小さな最上級の畑のひとつ。
赤い岩の山塊によって自然に温度管理されており、この地の風化したユニークな火山岩の土壌から最上のリースリングが生まれます。夜間は土が凍り、昼暖かくなると地盤が緩んで岩が落ちてくるため、日中の畑仕事ではヘルメットが欠かせない、まさに命がけの作業です。オーガニック栽培を実践しています。

また、ドクター・クルジウスの所有する畑は、およそ2/3がプレディカーツヴァイン醸造所連盟(VDP.Die Prädikatsweingüter)が独自に施行した新たな格付けのグローセス・ラーゲ(特級)やエアステ・ラーゲ(1級)にあたり、グローセス・ラーゲの頂点ともいえる1.2haのバスタイの畑のうち約4割に当たる0.5haを有しています。

VDPによる品質基準

VDP.Die Prädikatsweingüter(プレディカーツヴァイン醸造所連盟)が独自に審査・認定している格付けです。会員数はドイツ国内で200社を超えており、厳しい自主基準に基づき、様々な側面から区画を格付けしています。

定評のある知名度の高い生産者が多く、公的な格付けではなく、規模も大きくはありませんが、ワイン業界への影響力は大きい団体です。
VDPの格付けはVDP会員醸造所だけのものという点で、ボルドーのシャトーの格付けを想起させますが、実際に格付けされているのは醸造所ではなく所有畑という点では、ブルゴーニュと同様の格付けと言えます。


VDP.Gutswein

エントリーレベルのステートワイン。生産地域の典型的な品種を80%以上使用。ヘクタールあたりの収穫量は75hl/ha以下。

VDP.Ortswein

村名ワインに相当。生産地域の典型的な品種を80%以上使用。ヘクタールあたりの収穫量は75hl/ha以下。


VDP.Erste Lage

プルミエクリュに相当する優れたブドウ畑。それぞれの産地を代表する品種で、交配品種や国産品種も含まれる。ヘクタールあたりの収穫量は60hl/ha以下。手作業で選別しながら収穫。生理的に完熟したブドウのみ収穫すること。伝統的な手法による醸造。ブドウ畑で品質を重視した作業が行われているかどうか査察され、最終的に官能試験で認定される。リリースは収穫翌年の4月末以降。


VDP.Große Lage

グランクリュに相当する最上の区画。それぞれの産地で伝統的に栽培されている規定の品種を使用。ヘクタールあたりの収穫量は50hl/ha以下。手作業で選別しながらの収穫。生理的に完熟したブドウのみ収穫する事。伝統的な手法による醸造。栽培状況はブドウの生育期間と収穫前に査察され、ワインは瓶詰めの前後に委員会の官能試験を含む審査を受ける。リリースは、白は収穫翌年の、赤は良く翌年の9月1日以降。甘口は収穫翌年の5月1日以降。

 

ドクター・クルジウスのワイン

ドクター・クルジウスが誇る希少なバスタイのリースリングは、ワインアドヴォケイト他、様々なワイン誌で高い評価を得ており、2017年からはドイツワインのガイドブックである「ゴーミヨ」で4房を獲得しています。
また、ヨーロッパ最大規模のワイン専門誌ヴィヌムにて『2018年度ナーエ最優秀ワイナリー賞』を受賞するなど、ドクター・クルジウスは今もなお進化を続け、ナーエで最も熱い生産者の一人として注目されています。

商品名
CRUSIUS SONNENFELS RIESLING TROCKEN
クルジウス ゾンネンフェルス リースリング トロッケン (SC)
番号
V139

クラス
クヴァリテーツヴァイン
品種
リースリング

自社畑の中で最も日照時間の長い区画(ゾンネン=日照・フェルス=岩)のブレンド。赤い斑岩を含む粘土質土壌。

栽培
平均樹齢15年。植密度5,000本/ha。収量40hl/ha。10月上旬に厳しく選果しながら手摘みによる収穫。
醸造

ステンレスタンクにて、16℃で18日間の発酵&熟成。

コメント

柑橘や桃を連想させる香り。豊かなミネラルと上品な酸味のバランスが素晴らしいワイン。

 
 
商品名
CRUSIUS TRAISER ROTENFELS RIESLING KABINETT

クルジウス トライザー ローテンフェルス リースリング カビネット

番号
V165

クラス
カビネット
品種
リースリング
エアステ・ラーゲ(1級畑)の4ha。標高150m。南西向き。斑岩質の土壌。
栽培
樹齢は35年。植密度は4,500-5,000本/ha。収量は40hl/ha。10月の終わりに手摘み収穫。年産3,000本のみ。
醸造

ステンレス スチールのタンク 17℃で3週間の発酵。

コメント
しっかりとしたミネラルを骨格にもち、熟した果実のニュアンスとキレイな酸味が絶妙に調和したワイン。
 
 
商品名
CRUSIUS TRAISER ROTENFELS RIESLING TROCKEN

クルジウス トライザー ローテンフェルス リースリング トロッケン

番号
V135

クラス
クヴァリテーツヴァイン
品種
リースリング

エアステ・ラーゲ(1級畑)の4ha。標高150m。南向きの斜面。斑岩質の土壌。

栽培
平均樹齢35年。植密度4,500-5,000本/ha。収量40hl/ha。10月後半に手摘み収穫。年産3,000本のみ。
醸造

ステンレススチールタンクにて16℃で4週間の発酵。

コメント

柑橘や桃を連想させる香り。豊かなミネラルと上品な酸味のバランスが素晴らしいワイン。

 
 
商品名
CRUSIUS TRAISER ROTENFELS G.G RIESLING TROCKEN

クルジウス トライザー ローテンフェルス G.G リースリング トロッケン

番号
V137

クラス
クヴァリテーツヴァイン
品種
リースリング

エアステ・ラーゲ(1級畑)の4ha。ユニークな赤い岩でできた山塊、ローテンフェルスの肩にあたる部分。標高150m。南西向き。斑岩質の土壌。

栽培
平均樹齢は35年。収量は40hl/ha。11月初旬に手摘み収穫。年産1,500本のみ。
醸造

ステンレススチールのタンクで8週間の発酵。様々な厳しい条件と審査をクリアした格付け畑のブドウを辛口仕立てにした<グローセス・ゲヴェックス>

コメント

レモンや桃のような果実のニュアンスに豊かなミネラル、引き締まった上品な酸にシルキーなテクスチャーが秀逸。長期の熟成にも耐えうる力強いワイン。

 
 
商品名
CRUSIUS MUHLBERG GG RIESLING TROCKEN
クルジウス ミュールベルグ G.G リースリング トロッケン
番号
V130

クラス
クヴァリテーツヴァイン
品種
リースリング

トライザー・ローテンフェルスの最上級区画、ミュールベルク特級。プレディカーツヴァイン醸造所連盟(VDP.Die Prädikatsweingüter)が独自に施行した新たな格付けの最高クラス【グローセ・ラーゲ】(畑ごとに格付けされたグランクリュに相当)。南向きの急斜面。赤い斑岩から成る火山性土壌。素晴らしいグローセス・ゲヴェックスを生み出す畑。

栽培
平均樹齢15年。植密度4,500本/ha。収量32hl/ha。10月中旬に、3〜5回も同じ区画を通って、厳しく選果しながら手摘みによる収穫。
醸造

ステンレスタンクにて16℃で2ヶ月の発酵。最高の辛口ワインに与えられる「グローセス・ゲヴェクス」の呼称をもつ。

コメント

エレガントで複雑なアロマ。柑橘系やピーチを思わせる果実味に溶け込んだ、キレイな酸と長くシャープな余韻が特徴のワイン。

 
 
商品名
CRUSIUS BASTEI G.G RIESLING TROCKEN
クルジウス バスタイ G.G リースリング トロッケン
番号
V2840

クラス
クヴァリテーツヴァイン
品種
リースリング

トライゼン村、バスタイの特級畑。プレディカーツヴァイン醸造所連盟(VDP.Die Prädikatsweingüter)が独自に施行した新たな格付けの最高クラス【グローセ・ラーゲ】(畑ごとに格付けされたグランクリュに相当)。バスタイはナーエの最も小さくて優れたグローセ・ラーゲ(1.2haの内0.5ha所有)。穏やかで大変温暖な気候。標高100m。南向き斜面。火山性土壌。

栽培
平均樹齢45年。植密度4,500本/ha。収量30hl/ha。手摘み収穫は10月下旬に実施。年産1,000本のみ。
醸造

ステンレスタンクと古樽にて醸造。発酵は16℃の低温にて約6週間。最高の辛口ワインに与えられる「グローセス・ゲヴェクス」の呼称をもつ。ボトルに標章あり。

コメント

ローテンフェルスと呼ばれる、赤い断崖の麓の銘醸畑バスタイから生まれる、ミネラルリッチなVERYスペシャルなドイツワイン。柑橘系のアロマに厚みもある辛口ワインの最高峰。


飯田