近年のヴィンテージ |
2015年
優しい冬を経て温暖な春でした。4月末〜5月頭の雨で成長が速まり、6月末に開花が行われました。7月末まで温度が上がり続け、8月頭の雨が温度を下げてブドウの生長を支えました。9月からは例年並みの気温が続き収穫は順調に10日からスタート、特級とレザムルーズから始まり、15日にACブルゴーニュ赤白で終わりました。夏場は乾燥していたため、収量は例年より少なかったですが(20〜30%減)凝縮感は増しました。選果はほとんど必要ないほど健全で熟度の良いブドウができ、素晴らしい収穫となりました。そのため、無除梗を例年より多少増やしました。平均収量40hl/ha。リッチながらもバランスよく、熟成のポテンシャルのあるヴィンテージです。 |
2016年
4月の霜の影響で収量が非常に少なかった(70%減)ヴィンテージです。4月以外は良い天候でしたが、霜で成長が遅れ2015年に比べ遅い収穫となりました。2015年と同様ブドウはよく熟しましたが、成熟のタイプが違います。2015年は太陽の影響が強くブドウが急に熟したため、ワインには暑い年の特徴が現れています。2016年は夏後半は暑過ぎない日々が続いたため、ゆっくりと熟したヴィンテージで、収穫を10月頭まで遅らせて理想的な熟度で収穫が出来ました。2015年に比べてよりブルゴーニュらしく、どちらかというと2010年に近い、クラシックなヴィンテージです。
収量が非常に少なかったため、ブドウが凝縮しており、アルコール度数が初めて14度を超えました。昔から13.5度のワインしか造っていなかったクリスチャンが全商品のラベルを印刷し直したほどです。
凝縮感があってチャーミングですが、綺麗な酸も保たれて若くても楽しめる一方、ポテンシャルに溢れる素晴らしいヴィンテージとなりました。
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2017年
2017年は運よく霜の被害はありませんでした。温暖な春の影響で生長が早く始まりました。多少雨に降られ病気のプレッシャーも感じましたが、全体的にトラブルなく9月中旬の収穫までスムーズに進み、健全で完熟したブドウが得られました。バランス良く、多少若くても楽しめるヴィンテージです。
ただブルゴーニュ全体では、低収量のヴィンテージが続いたため、何らかの被害を予想してグリーン・ハーベストを控えた生産者も多かったですが、アミオ・セルヴェルでは、平均収量42hl/haと、変わらず収量をしっかりと管理しました。
2015年と同様に太陽の影響の強いヴィンテージで、完熟したブドウに由来する満足感があります。
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2018年
ゆっくりと始まったヴィンテージでしたが、4〜5月の高温と雨の影響で成長が急に進みました。夏場は高温が続き、雨不足にもかかわらず成長も色づきも順調に進み、収穫は9月1日から始まりました。糖度も高く品質の良いブドウが収穫でき、収量にも恵まれた喜ばしいヴィンテージでした。しっかりしたストラクチャーとなめらかなタンニン、そして凝縮感のあるパワフルなワインです。全体的に、よく熟した果実味が印象的なバランスの良いヴィンテージです。 |
2019年
初春は成長が速く進みましたが、開花は例年よりも遅かったです。4月の非常に低い気温と夏場の記録的な暑さの影響でブドウ樹はストレスを受けましたが、収量は落ち過ぎませんでした。収穫が順調に進み非常に出来の良いヴィンテージです。品質の面でも非常に良好で、キレイな酸があり、バランスの取れた質の高いフレッシュなヴィンテージを見込んでいます。 |
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