比類なきトレンティーノスタイルを確立
テヌータ サン レオナルド TENUTA SAN LEONARDO

トレンティーノ アルト・アディジェ州 ワイナリーの歴史 栽培について 醸造・熟成について

名声を築き上げた人々 世界を魅了するトップワイン 取り扱いリスト

トレンティーノ アルト・アディジェ州

イタリアで最も北部に位置するトレンティーノ アルト・アディジェ州はオーストリア、スイスと国境を接しています。
州を縦断するようにアディジェ川が流れており、その両側が世界遺産にも認定されている標高3,000mを越す山々で形成されたドロミーティ山塊が連なっています。

アルト・アディジェ地方

チロル公国からハプスブルグ領となった歴史があるため、ドイツ語圏になります。15%は山岳高地、70%は森林・牧草地であり、ブドウ栽培が可能な土地は15%程度。ドロミーティ山脈付近はアルプス高地の山岳気候で、それ以外のわずかな地域は大陸性気候です。
イタリアを代表する白ワインの産地でもあり、ピノ・ビアンコやシャルドネ、ソーヴィニヨンブランなど多くの品種が植えられています。

トレンティーノ地方

山間部の丘陵地帯と平地、それに多数の河川、湖に恵まれています。気候は北部の山岳気候から南のガルダ湖付近の地中海性気候まで様々です。
サン レオナルドは、ヴェネト州との州境近くのアヴィオにあります。このエリアは西にバルド山とガルダ湖の北端が見えるラガリーナ渓谷に位置するCampi Sarniカンピ・サルニと呼ばれています。

Campi Sarniカンピ・サルニ

アディジェ川の左岸に位置し、西暦900年頃からブドウ樹が植えられていた歴史の古いエリアです。
日中は湿度が低く暖かいですが、夜は山から冷たい風が吹く地中海性と高山性の気候です。石灰質と粘土質の土壌で、標高の低い方は小石が多く、高い方は砂地でpHが中性の土壌となります。そして、沖積錐の形成に沿ってできた“マメロニ”と呼ばれる砂礫が堆積した河岸段丘などが特徴です。
非常に高レベルのアントシアニンを含むワインが出来ることで知られるエリアです。
6世紀頃にフランスから移り住んだ人々が、聖レオンハルト(Saint Leonard)教会を献堂した場所でもあります。
 
 

ワイナリーの歴史

設立は1724年。
当時の土地の所有者だった小さな教会は中世の終わりごろに修道院となりました。
1600年代(17世紀)からトレントの貴族であったグレスティ家(のちにグエリエリ・ゴンザーガ家と婚姻)がその所有地の管理を任されるようになりますが、この土地に対する想いが高じて、1724年に修道院から畑を購入し、自らオーナーとなりました。(=テヌータ サン レオナルドの設立)
以来、現在に至るまで同じ家系に受け継がれている歴史ある生産者です。

栽培に関して

サン レオナルドでは、300ha以上の所有地のうちブドウ畑はわずか30haほどであり、所有する区画の大半は自然が残る森林です。緑に溢れ周りの山々とのコントラストが非常に美しく、敷地内の山には野生の鹿や狼・熊も生息しています。
畑の土壌は多様で、アディジェ川の河岸段丘の低い小石の多い区画にはメルロを、砂地の段丘の上の区画ではカベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネールを栽培しています。
ブドウ樹はカルメネールの一部のみ地域伝統のペルゴラ仕立て(棚作り)で栽培されており、その他の品種はギュイヨ仕立てで栽培されています。

ギュイヨ仕立て

ペルゴラ仕立て
畑では自然に敬意を払った栽培方法をとっており、2015年からは全ての畑で有機栽培を実践しています。化学的な物質は使用せず、害虫対策にも交信錯乱剤(セクシャルコンフュージョン)を使用、畑の周辺にブドウよりも病気に弱い薔薇を植え、ブドウが病気に掛かる前に気付くようにしています。
※セクシャル・コンフュージョンとは・・・
蝶や蛾のメスのフェロモンと同じ香りを塗りつけ、オスの生殖活動を混乱させ産卵を防ぐ。
自然環境を守るため、害虫を殺さず散らす手法。

醸造・熟成に関して

醸造 〜最新技術に頼らない、職人的なプロセスが見られる醸造所〜

長い歴史を持つセラーは、古いボルゴ(小さな集落)の中に大小様々な広さの部屋で構成されています。
地上の醸造所では、セメントタンクを使用して発酵を行います。年間でも気温が30℃を超えることがほとんど無いため、コンピューター制御などはせず、人の手で絶えずチェックを行います。約2週間の浸漬中は毎日頻繁な攪拌を行い、発酵が正しく進むよう絶えずチェックの上、最も質の良いタンニンだけを抽出します。

熟成 〜理想的な温度と湿度を保った半地下の熟成庫〜

2001年に新たに建設されたセラーは“サン レオナルド”のオールドヴィンテージのボトルだけがラックに並ぶ小さな部屋から、非常にプライベートな通路を抜けた先にあります。一連の低いアーチが特徴の大きな地下スペースが広がり、約700の樽が積み重ねられるワインの熟成庫となっています。半地下に位置する事で、熟成に理想的な温度帯と湿度帯が保たれています。セラー内にはワインへの胎教のようなイメージで常に教会音楽が流れています。

また、かつての修道士の食堂を利用した大きいスラヴォニア・オーク樽を収容する熟成庫もあり、1500年代までさかのぼる回廊が目を引きます。
熟成中も常にワインをチェックし、様々なロットの熟成が別々に行われます。それぞれの樽を厳しくテイスティングしてから、最終的なブレンドを行い、瓶詰めされます。

半地下セラー

スラヴォニア・オーク樽の熟成庫

名声を築き上げた人々

<Anselmo Guerrieri Gonzaga アンセルモ・グエリエリ・ゴンザーガ>
<Carlo Guerrieri Gonzaga カルロ・グエリエリ・ゴンザーガ>

現在のワイナリーを牽引するのは、アンセルモ・グエリエリ・ゴンザーガ。テヌータ サン レオナルドは、彼の父、カルロの時代にワイナリーとして劇的な発展を遂げました。カルロはスイスで自ら醸造学を学び、1960年代にはボルドーのシャトーや、親しかったロケッタ侯爵が所有するテヌータ サン グイドで活躍した人物です。1972年にワイナリーに戻ってからは、品質向上の為トレンティーノ地方の伝統的なペルゴラ仕立てからギュイヨ仕立てへと転換を図りました。また、当時アンティノリでコンサルタントを務めていたジャコモ タキスの協力を得ながら、イタリアを代表する銘柄のひとつ“サン レオナルド”を生み出し、ワイナリーを発展させてきました。

<Mr. Giacomo Tachis ジャコモ・タキス>

アンティノリをはじめとする様々なワイナリーでコンサルタントを務め、サッシカイアの醸造に携わった伝説の醸造家です。
「温暖な土地、青い空と太陽が好きだからフィレンツェより北には行かない。」というジャコモが例外的にコンサルタントを引き受け、1984年から1999年まで、醸造プロセスとブレンドの組み合わせにおける重要な局面で、ワイナリーの発展に貢献してきました。
2000年からはジャコモの後を継ぎ、カルロ・フェリーニがコンサルタントを務めています。

<Mr. Carlo Ferrini カルロ・フェリーニ>

キアンティ・クラッシコ地区全体の著しい品質向上に貢献し、ガンベロ・ロッソの「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」、イタリアソムリエ協会の「ベスト・エノロジスト」、ワイン・エンスージアストの「ワイン・メーカー・オブ・ザ・イヤー」の三冠に輝きました。2000年より、タキス氏の跡を引き継ぎ、栽培学の強いバックグラウンドを活かしてコンサルティングを行っています。

<Mr. Luigino Tinelli ルイジーノ・ティネッリ>

1970年から40年以上に渡りワイナリーを支えてきたマネージャーで、
カルロ公爵の右腕として、コンサルタント達のアドバイスを実際の作業に取り入れてきた真の立役者です。

技術的専門知識だけでなく、ワイナリーの遍歴を知る唯一無二の存在です。

世界を魅了するトレンティーノのTOPワイン

唯一無二のトレンティーノスタイルを目指して造られたワイン、それが<サン レオナルド>です。
ワイナリーを支えてきた人々の弛まぬ努力により、サン レオナルドは、今日ではイタリア国内だけでなく世界中で最上級の評価を受けています。

ワインスペクテーター誌

「爆発的に成功したこのトレンティーノのボルドーブレンドは、明らかに北のサッシカイアと言えるだろう。」
Wine Sprectator 2002 ≪This blockbuster Bordeaux Blend from Trentino is clearly the Sassicaia of the north≫

ジャンシス・ロビンソン

「間違いなく最も成功した北イタリアのボルドーブレンドであり、サンレオナルドのように過去30年間自分達のスタイルを守り続けているワインを見つけるのは難しいと思います。」
Jansis Robinson 2012 ≪I find it difficult to think of any wine anywhere that has changed as little over the last 30 years as San Leonardo, surely the most successful Bordeaux blend of northern Italy≫

ガンベロ ロッソ

通産20回のトレビッキエリ受賞

ジェントルマン誌

イタリアを代表する 男性向きライフスタイル・マガジン 「ジェントルマン誌」 が 毎年春に発表するイタリワワインTOP100。
著名なイタリアン・ワイン・ガイドの評価を元に同誌が厳選したベストワインランキングで、2013VTが赤ワイン部門の一位を獲得。各誌の評価をポイント制で加算した総合評価ですので、真のベストイタリア赤ワインと言えます。
商品名
SAN LEONARDO SAN LEONARDO
サン レオナルド サン レオナルド
番号
T065
タイプ
赤 / 辛口
クラス
IGTヴィニェーティ デッレ ドロミーティ
品種
カベルネソーヴィニヨン60%・カルメネール30%・メルロ10%
樹齢20-50年。
栽培
ギュイヨとコルドン仕立て。植密度は6600本/ha。除草剤は使用しない。
収穫
9月と10月に収穫。
醸造
手作業でブドウを選定後、最小限のSO2を使用し、除梗と優しく破砕を行う。
土着酵母を使用し果皮と共に、セメントタンクにて30℃以下で15日間の発酵、毎日液循環をしながら(5分程度の短いピジャージュ+1日5〜8回ポンプでルモンタージュを組み合わせる。7〜8日目にデレスタージュ(液抜き静置法)も行う。)15日間マセレーションを行う。マストは低温清澄し澱引きする。
熟成
数ヶ月セメントタンクで熟成後、一部新樽を使用し、24ヶ月の樽熟成。
瓶詰め前にブレンド比率を決定。瓶熟12ヶ月以上。年産6-8万本。
参考価格
数量限定 OPEN価格(詳細はお問い合わせください。)


その他 取扱い商品一覧

 

サン レオナルドの弟分

商品名
SAN LEONARDO TERRE DI SAN LEONARDO
サン レオナルド テッレ ディ サン レオナルド
番号

V375

タイプ
赤 / 辛口
クラス
IGTヴィニェーティ デッレ ドロミーティ
品種
カベルネソーヴィニヨン50%・メルロ40%・カルメネール10%
標高150m、南東向き畑。粗い砂利と砂の土壌。樹齢5-25年。
栽培
植密度は6600本/ha。オーガニック転換中。
収穫
9月と10月に収穫。
醸造

手作業でブドウを選定後、最小限のSO2を使用し、除梗と優しく破砕を行う。
土着酵母を使用し果皮と共に、セメントタンクにて30℃以下で15日間の発酵、毎日液循環をしながら15日間マセレーションを行う。マストは低温清澄し澱引きする。

熟成

80%スラヴォニア産バレルで18ヶ月、20%フランス産バリックで6ヶ月。
ノンフィルター。瓶熟6ヶ月以上。

参考価格

3,000円(税別)

 
 

ワイナリー最上のメルロ

商品名
SAN LEONARDO VILLA GRESTI
サン レオナルド ヴィッラ グレスティ
番号

V374

タイプ
赤 / 辛口
クラス
IGTヴィニェーティ デッレ ドロミーティ
品種
メルロ90%・カルメネール10%
標高150m、南東向き畑。粗い砂利と砂の土壌。樹齢10-20年。
栽培
植密度は6600本/ha。除草剤は使用しない。1900年代初頭に植樹されたカルメネール種も使用。
収穫
9月と10月に収穫。
醸造

手作業でブドウを選定後、最小限のSO2を使用し、除梗と優しく破砕を行う。
土着酵母を使用し果皮と共に、セメントタンクにて30℃以下で15日間の発酵 。
毎日液循環をしながら15日間マセレーションを行う。マストは低温清澄し澱引きする。

熟成

225Lの樽で12ヶ月熟成(新樽25〜30%)。ノンフィルター。瓶熟12ヶ月以上。年産約10000本限定。

参考価格

5,500円(税別)

 
 

山のソーヴィニヨン ブラン

商品名
SAN LEONARDO VETTE DI SAN LEONARDO
サン レオナルド ヴェッテ ディ サン レオナルド
番号

V376

タイプ
白 / 辛口
クラス
IGTヴィニェーティ・デッレ・ドロミーティ
品種
ソーヴィニヨンブラン100%
標高100-300m、南東向き畑。粗い砂利と砂の土壌。樹齢6-15年。
栽培
植密度は1800本/ha。除草剤は使用しない。
収穫
9月に手摘みで行う。
醸造

破砕・除梗後、発酵前低温浸漬を行いながら、窒素に保護された状態でプレス果皮を入れずに、12℃12日間の低温発酵。

熟成

頻繁にバトナージュを行いながら、5ヶ月間ステンレスタンク熟成。
冷却安定、清澄、フィルター後瓶詰め。

参考価格

3,000円(税別)

 
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飯田