一方で、ジェロームは、2005年から奥様のヴェロニク・アバディとラランド・ド・ポムロールの小さなワイナリー、シャトー・オー・ミュセを運営しています。
ヴェロニクとはジェロームがボルドー大学の醸造科に通っていた頃に出会い、その後一緒になりましたが、ヴェロニクはバスク人と歴史的に敵対する隣国のベアルン出身。それは、愛がおこした奇跡といえる結婚でした。
ヴェロニクの家系は羊飼いとチーズ農家で、移牧をしながら毎冬ボルドーまで来ており、ブドウ畑に羊を放牧して自然農法を実践していました。現在は、祖父母から譲り受けた畑を元にシャトー・オー・ミュセで薬剤師の仕事をしながらワインの醸造を担当しています。
この畑は、シャトー・アンジェリュスのオーナーでワインメーカーとしても著名なユベール・ド・ブゥアール・ド・ラフォレが所有する、ラ・フルール・ド・ブゥアールの畑の直ぐ隣というに好立地にあります。
ジェロームは、この素晴らしいテロワールの個性を最大限に表現するべく、トップシャトーと同様の丁寧な方法で、ヴェロニクと二人三脚でワイン造りを行っています。
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