ワインペアリング_中華編

みなさんは某韓国系アメリカ人のマスターオブワインが書いた中華料理とワインのペアリングに関する本を知っていますか?
最近日本のファインレストランでは中華がトレンドとお話を伺ったことがあり、その内容をチームに共有したところ、ぜひ検証してみましょう!となりました。
ただ中華と言ってもジャンルもバラバラ、料理の数も非常に多いので料理を用意するのは困難。
そこで今回は広東、上海、北京料理など各ジャンルでよく使われる調味料や香辛料を花巻(ホワチュアン)と呼ばれる中国パンにつけてワインと合わせて検証しました!

ワインペアリングのポイント  ペアリング検証及びワイン紹介 

ワインペアリングのポイント

まずペアリングのポイントをご紹介します。中華とのペアリングに入る前に食べ物とワインをペアリングする際に考慮する必要がある要素と目的を説明します。

<ペアリングの重要な要素>

1. 甘さ:料理の甘さに対して、同等かそれ以上の甘さを持つワインが適しています。コントラストを強調したい場合、甘味が少ないワインや料理を選ぶこともできます。

2. 酸味:酸味のある料理には、同等の酸味を持つワインが必要です。

3. 塩味:塩味の強い料理は、果実味豊かなワインや、柔らかいタンニンを持つワインがバランスを取ります。

4. うまみ:うまみの強い料理には、複雑で熟成されたワインが最適です。

5. ボディーとアルコール度数:料理の重さに合わせたワインのボディーを選び、 アルコール度数の強すぎないものが料理に調和します。


中華とワインのペアリング検証

上記の内容を基に、中国の各ジャンルを代表する香辛料と調味料約10種とワインをペアリングし検証してみました。
Chinese_pairing
その中でも抜群の相性を誇った4つのペアリングをご紹介します!

姜葱醤(ジャンツォンジャン) × 自然派ミュスカデ

姜葱醤は北京料理のよく使用されるひまわり油におろし生姜とねぎ油加えた香り高い万能調味料です。
その万能調味料とぴったりだったのはロワールの自然派ミュスカデ。
低収量による凝縮感と長いシュールリー熟成がもたらす複雑な味わいが姜葱醤の香ばしく、ショウガの効いた味わいと素晴らしく調和しました。
今回ダントツ1位のペアリングでした!
128
商品名
DOMAINE DU HAUT-PLANTY LES YONNIERES
ドメーヌ デュ オー プランティ レ イオニエール
番号
V128
国・地域
フランス・ヴァル ド ロワール
クラス
ACミュスカデ セーヴル エ メーヌ
品種
ムロン ド ブルゴーニュ(ミュスカデ)100%

甜麺醤(テンメンジャン) × オーストラリアのシラーズ

北京ダックに使用される、コクと甘みが特徴の調味料。
材料は、小麦粉、砂糖、醤油、ごま油で、回鍋肉や、さっぱりとした鴨のロースト、ジャージャー麺などとも相性抜群です。
その甜麺醤と相性が良かったのはオーストラリアの濃厚なシラーズ!!
甜麺醤のキャラメル、焦げた醤油のような風味と密度のある味わいがシラーズの強烈な果実味とミルキーで濃い風味とぴったりでした!
なぜオーストラリアの最大顧客が中国なのかよくわかるお手本のようなペアリング。
2761
商品名
TYRRELL’S RUFUS STONE HEATHCOTE SHIRAZ
ティレルズ ルーファス ストーン ヒースコート シラーズ
番号
V2761
国・地域
オーストラリア
クラス
品種
シラーズ

花椒(ホアジャオ) × 自然派イタリア赤

四川風麻婆豆腐に欠かせない「花椒」。
材料は、山椒の実。独特の香りと、ピリッとした刺激がやみつきになる食材です。
スパイシーで独特な癖のある花椒と合わせられるワインはかなり限られますが想像もしなかった微発泡の自然派、ドゥランカンテと合わせると、スパイシーさが中和されるだけでなく自然派独特の香りも華やかに変貌!
220
商品名
MAESTA DELLA FORMICA DRANKANTE
マエスタ デッラ フォルミカ ドゥランカンテ
番号
V220
赤微発泡
国・地域
イタリア・トスカーナ州
クラス
ヴィーノ フリザンテ ロッソ
品種
ブラック マスカット・チリエジオーロ・サンジョヴェーゼ・ボナルダ・その他

五香粉(ウーシャンフェン)× プリオラート

中国の家庭でもよく使われるミックススパイス。材料は八角に、シナモン、クローブ、山椒、陳皮など、 多数の調味料を組み合わせています。
ちょっとした炒め物や煮物に使用することで、グッと深い味わいを出すことができます。
非常にフレッシュでタンニンも柔らかなプレディカットのスミレや赤紫の花の香りに八角やシナモンの組み合わせで異国のマリアージュを楽しむことができます。
437
商品名
GRIFOLL DECLARA PREDICAT
グリフォイ デクララ プレディカット
番号
V437
国・地域
スペイン・カタルーニャ州 プリオラート
クラス
DOCaプリオラート
品種
ガルナッチャ45%・カリニェナ45%・メルロ10%




「中華」と一言で言っても非常に奥が深く、使用する素材や調理方法・調味料によってマッチするワインが大きく変わってきます。
今回は調味料にフォーカスしてペアリングを実施しましたが、本来は完成したお料理と合わせたいものです。
皆様もぜひ中華料理とワインのペアリングをお試しください!

飯田