◆ヴァッレ・デッラカーテ7つの土壌◆

ヴァッレ・デッラカーテが考える良いワインとは、単に美味しいだけではなく、生まれた育った土壌の歴史を語り、
“テロワール”を表現するもの。ワイナリーには、海岸沿いから丘陵にかけて、7つの異なる素晴らしい土壌があり、そのどれもがワインに際立った独特の特徴を与えるような強い個性を持っています。
それぞれの品種が適した土壌に植えられ、シチリアらしい、特にラグーザ県特有のアロマとフレーバーが溢れる素晴らしいワインとなります。

Yellow land 黄色土壌

海岸沿いに位置する独特の黄味を帯びた砂質粘土質土壌。
比較的軽い土でワインにはフレッシュネスと複雑な 香りを吹き込む。

ここの畑のグリッロから造られる「Zagra ザグラ」は、味わい深くミネラル豊富。黄色の土、海沿い、風通しの良い斜面、という3つの要素を最大限に表現した白ワイン。

White land 白色土壌

標高250mの小さな台地の頂上部分に位置する、栄養分の少ない深さのある白い石灰質土壌。生育には厳しい環境の為、力強く凝縮したブドウに育つ。また風通しが良く過熟を防ぐ。

ここの畑のシャルドネから造られる「Bidis ビディス」は、パワフルで濃厚な味わいがありながらもデリケートな白ワイン。

Black land with white pebbles
白石混じりの黒色土壌

標高約100mに位置する、白い石が多く混ざった比較的密度の高い黒土土壌。ブドウ樹の根が自由に酸素を取り込める土壌構造になっており、根は地下深くに伸びる。

この畑で造られる「Il Frappato フラッパート」は、この土壌の個性を反映した複雑な香りとしっかりとした酸を持った、固有品種100%の赤ワイン。

Red land 赤色土壌

『ビディニ・ソプラノ』台地として知られる場所に位置。土壌は、明るい赤砂と、濃い赤土(中密度)の深い層に分かれた構造。 濃い赤土ではネーロダーヴォラ、明るい赤砂ではフラッパートを栽培。

この二つの品種をブレンドして造られるのが「Cerasuolo di Vittoria Classico チェラスオーロ ディ ヴィットーリア クラッシコ」。フラッグシップワイン。

 



Black land 黒色土壌

標高約120mに位置する、ほとんど黒に近い非常に濃い黒色土壌。中〜高密度で、小さな黒い石が多く含まれる。

この畑の樹齢約20年のネーロダーヴォラから造られるのが「Il Moro イル モロ」。しっかりとしたストラクチャーで、ブラックベリーやラズベリー、ダークチェリーなどの強い果実香に、ダークチョコレートのようなタンニン、パワフルさと心地よいコクが楽しめる赤。


Ochre land 黄土色土壌

多くの砂を含む白亜質土壌で、滑らかで軽い土。この土壌の特性はネーロダーヴォラで最も発揮される。
面積が小さく、収量一株あたり800gを超えることはない。

この畑で造られるのが「Tané タネ」。ネーロダーヴォラとシラーのブレンド。

Orange red land オレンジがかった赤色土壌

海岸沿いで最も高い標高約200mに位置する非常に軽い土壌。オレンジがかった赤色の砂質で構成される。

シラーが栽培され、素晴らしいストラクチャーと複雑さを持ち、それに加えてはっきりとした強いバルサミコ酢のニュアンスが感じられるワインが造られる。